てつとお(ポケモンガオーレ、アニポケ、鉄道)のブログ

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主に鉄道記事、アニメ感想を書いています。

山形新幹線E3系はなぜさつまいもみたいな色になってしまったのか


こんにちは!
本日より、山形新幹線E3系の旧塗装が復活します!銀色の塗装ですね。L65編成が対象となっており、今日のつばさ138号(10:55山形発)から運行がスタートします。私の年代だと、つばさのE3系といえばこの銀色の塗装で、なおかつE4系と連結して活躍しているイメージなので、今回の復活はうれしい限りです。すでにE4系はいませんが、この塗装が復活するだけでも十分ですね。今日は人が多いと思いますので、落ち着いてからいずれ見に行きたいと思います。


E3系 つばさ 旧塗装

さあ、そんなE3系ですが、そもそもなぜ塗装変更が行われたのでしょうか?JR東日本の車両はこれまでも塗装変更が行われたことがありました。例えば、E4系ですね。E4系は青色+黄色の帯でした
が、2014年より紫色とピンク色の「朱鷺色」に塗装変更が行われました。この変更の理由には、E4系が活躍の場を東北新幹線から上越新幹線に移したからという理由があり、なおかつ朱鷺色はE1系上越新幹線転属後に纏っていた塗装ということで、そういったつながりもありました。しかし、E3系に関しては、特に活躍の場を変えているわけでもなく、山形新幹線で長らく活躍しています。それにも関わらず塗装変更となってしまいました。塗装変更が行われた理由とは一体なんなのでしょうか。そのことを記事にしていきたいと思います。


塗装変更は山形県知事からの提案!

早速答え合わせをしていきます。正解は、吉村美栄子山形県知事から塗装変更の強い要請があったためです。
2013年8月29日の江北新報社の記事にこういった記載があります。

仙台支社によると、塗装変更は吉村美栄子知事から再三要望されたこともあり「もっと山形らしいデザインがあるかもしれない」と内部で検討を重ねていたという。

下記記事から引用
web.archive.org

この記事によると、山形県知事からの再三の塗装変更の要請がきっかけとなり、塗装変更が行われた、という記述があります。更に山形県のホームページにも似たようなことが書かれています。

現行車両への新塗装デザインといった山形新幹線の魅力向上を、JR東日本に対して要望したところです。

下記ホームページより引用
web.archive.org

このように現行の塗装になったのは、県知事の要望があったためと考えられます。
なぜ、このような要望を出していたのか、よくわからないのですが、どうも秋田新幹線への対抗なのではないかという意見をネットで聞くことがありますね。あくまでも推測の話になりますが、この要望が出された2013年当時、秋田新幹線ではE3系からE6系への置き換えが進んでいました。それに合わせ、E6系ではデザインをE3系とは大きく変えており、秋田新幹線のイメージが大きく変わったのは事実です。。こういったことから、山形新幹線にも話題を作ることを目的としていたのではないかという説ですね。実際に、ホームページには「この春、秋田新幹線にはE6系「スーパーこまち」が導入され、斬新なデザインや最高時速300キロの高速性で、首都圏をはじめとする全国各地で人気を博しました。開業から20年を経た山形新幹線についても、更なる交流強化のためには、首都圏での話題を集める新たな取組みが必要とされています。」といった記述があり、明らかに秋田新幹線を意識しているのが分かると思います。山形新幹線では2010年までE3系の増備が続いていたので、新型車両は入れられない。それならば塗装変更で話題集めを!こういった考えがあったのかもしれません。その他にも、秋田新幹線の列車名が「こまち」というブランド米の名前が用いられていることに触れ、山形新幹線の列車名を山形県のブランド米の「つや姫」に変更するように要請していたことも明らかになっており、秋田新幹線への対抗意識というのはこのホームぺージの一ページを見るだけでもかなり読み取れます(笑)繰り返しになりますが、新型車両で注目を集めた秋田新幹線、それに対し山形新幹線でできることは?と山形県知事が考えた結果、このような塗装になったと、そのように考えられるのではないかと思います。



結果的に、旧塗装はかなり人気だったようで、なくなったことを惜しむ声が大きく、その声が届いたかのように、E8系デビューの前に復刻編成を登場させるということになりました。やはりこの塗装は私もかっこいいと思います(笑)ただ、新塗装も無くなるわけではないので、新旧二つの塗装を楽しめて、とてもいいのではないかと思います。山形県知事が十年前に熱望していた話題作りを、10年後に復刻塗装という形で再び実現していますので、今回の復刻は彼女もうれしいのではないでしょうかね?話題性抜群の企画ですからね。もしかしたら、こういった復刻でもう一度盛り上がることを見越して、新塗装の提案をしていたのでしょうか?さすがにそんなことはないと思いますが、これを見越していたのなら相当策士ですね…w
今回はE3系が新塗装になった理由をご紹介していきました。
最後までご覧いただきありがとうございました!