こんにちは!
今回は珍しく新幹線に関する記事を書いていきたいと思います。今回扱うのはE2系です。
E2系は2023年ダイヤ改正をもって上越新幹線から撤退しました。ところが、現在でも上越新幹線を走行し、新潟に向かう様子を見ることが出来ます。なぜ撤退した今でも新潟でE2系を見ることが出来るのでしょうか。今回はそのことに関する記事を書いていきたいと思います。
E2系
理由は…検査のため
答えを書いてしまいますと、検査を受けるためです。その検査種別は交番検査です。交番検査とはおよそ1か月に一回程度行われる検査です。この検査を新潟で行っています。E2系は今年の春改正まで新潟新幹線車両センターに所属している編成もいましたが、今年の改正で上越新幹線を撤退したため、ここへの配置はなくなり、全車両が新幹線総合車両センターに転属しました。そのため、本来ならば新潟に行く必要はないのですが、交番検査のみは新潟で行うことになったようです。そのため、所属は新幹線総合車両センターながらも、検査は新潟新幹線センターで受けるという状況になっています。この検査を受けるために上越新幹線を走行しているということです。所属は変わりながらも、引き続き新潟に里帰りして検査を受けるという、なんだかおもしろい状況になっていますが、今でも上越新幹線走行を見ることが出来るということで、鉄道ファンの間では人気の走行になっているようですね。
過去にも似たようなことが…
実はこのような、元の活躍路線を撤退したにも関わらず、引き続き元の活躍路線を、検査のためだけに走行している例というのは過去にもありました。その例というのは、E3系R編成です。E3系R編成は2013年に秋田新幹線を撤退しました。一部編成が山形や新潟に転属するなどの動きもありましたが、ほとんどの編成が廃車になりました。そんな中、2編成だけR編成としてそのままの秋田に所属し続け、そのままの塗装で生き残っていた車両も存在しました。その車両がR21,22編成です。これらの編成は秋田新幹線を撤退した後も、東北新幹線のやまびこやなすのとして走る、東北新幹線専用車両として活躍し続けました。運行区間は東北新幹線内だけなのですが、これらの編成も交番検査を受ける際のみ、秋田に里帰りをするという状況が続いていました。この時はR編成は秋田に所属したまま、東北新幹線専用車両となっていましたので、その点は今回のE2系とは違う点ですね。こういった動きが2019年までおよそ6年続いたのちに、所属が新幹線総合車両センターに転属となり、このような光景は見られなくなりました。E3系R編成も過去には検査のためだけに秋田に帰るという動きがあり、こちらも当時、話題になっていましたので、今回のE2系の動きもなんだか懐かしいなと感じるところです。
E3系R編成
今回はE2系が上越新幹線を走行する理由についての記事でした。
最後までご覧いただきありがとうございました!