こんにちは!
今回はJR西日本の683系に関する記事を書いていきたいと思います。
先日、特急のしらさぎを利用した際、珍しいことにしらさぎ用の683系がやってきました。しらさぎ用の車両は基本的に681系となっており、683系のしらさぎ塗装はとても珍しい存在です。基本編成・付属編成1編成ずつしか存在しません。しらさぎ用の683系は8000番台となっているのですが、この8000番台というのは経歴が特殊な車両です。
そのような点が特殊なのかと言いますと、元々JRの車両として製造された車両ではないということです。8000番台は基本編成・付属編成1編成ずつが存在しますが、これら2編成の新製配置は北越急行となっています。北越急行とは六日町駅 - 犀潟駅間を結ぶ鉄道ですが、もともとはこの鉄道が保有していた車両でした。北越急行では北陸新幹線が開業する2015年3月のダイヤ改正まで、特急はくたか号を運転していました。越後湯沢~福井・和倉温泉を結ぶ特急で、JR東日本・北越急行・JR西日本の3社直通運転を行う特急となっており、北越急行線内では160km/h運転を行うなど、高速走行の特急でした。車両はJR西日本と北越急行がそれぞれ保有する681系・683系が使用されていました。北越急行は681系の基本・付属編成を2編成ずつ、そして683系の基本・付属編成を1編成ずつ保有していましたが、北越急行の車両には赤色の専用塗装が施されており、赤色の塗装の見た目から「スノーラビット」という愛称が設定されていました。JR西日本の683系とは違う見た目が人気の車両だったのですね。
スノーラビット塗装
ところが、2015年に北陸新幹線か開業すると、在来線特急のはくたか号は廃止となってしまい、北越急行の681系・683系は不要となってしまいました。ただ車齢もそこまで古い車両というわけでもありません。そこで同じ形式を保有するJR西日本への譲渡が実現。2015年3月にJR西日本に譲渡され、681系・683系ともにしらさぎ用の車両として活躍していくことになり、現在まで使われています。この683系8000番台は基本・付属編成1編成しか無い上に、新製配置が私鉄であるという非常に特殊な編成であるということです。
そんな683系8000番台、北陸新幹線延伸に伴うしらさぎ、サンダーバードの運行区間短縮により今後がどうなるのか読めない車両なのかなと思われます。しらさぎにも現在のサンダーバード用の683系が導入されることがほぼ確実視されており、しらさぎ用編成は681系・683系共々今後が気になるところです。683系8000番台はさすがに廃車にはならないとは思いますが、運用変更や塗装変更等はあるかもしれませんね。
今回は683系8000番台に関する記事でした。
最後までご覧いただきありがとうございました!