こんにちは!
今回はJR四国の車両に関する記事を書いていきたいと思います。JR四国の車両ってこれまでほとんど扱ってこなかったのですが、面白い車両がたくさんいるんですよね。今回はそんな面白い車両の一つ、6000系を扱っていきたいと思います。
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JR四国 6000系
6000系は日本全国で誕生した211系顔シリーズの一番最後に誕生した形式です。211系は1985年に誕生したのに対し、6000系は1996年に誕生しており、顔はそっくりですがデビューは10年ほどの期間が開いています。この形式、211系にそっくりと思われるかもしれませんが、実は性能的には全く211系とは全然違う形式になっています。まず違う点が制御装置です。6000系、こんな顔をしておきながらVVVFを積んでいるんですよ。211系顔シリーズは全国にたくさんいますが、VVVFを積んでいるのはこの6000系だけですね。6000系は新製時からGTO-VVVFを搭載した車両になっています。このVVVFは現在まで特に機器更新等は行われておらず、現在もGTOの音を楽しむことが出来ます。まず制御装置だけでも211系とは全く別物になっているわけですね。そのほか、パンタグラフや台車なども211系ではなく、先にJR四国が開発した7000系と同じ物が使われており、やはりこちらも211系とは異なっています。走行装置などは211系とは全くの別物が使われているのですね。
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GTOの音を聞くことが出来る発車シーンです。
続いて車体。車体は211系というよりもどちらかと言えば311系と似た配置になっています。そしてJR四国の6000系の独特なものと言えば、ドアですね。先頭車の運転台に一番近いドアは片扉になっています。
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6000系の片扉
基本的に311系に類似している車体ですが、このドアだけは6000系の完全なオリジナル要素となっており、必ずしも流用だけではないというのがこの形式の面白いところですね。そのほかにも乗務員室にも窓があるなど311系と違う点もあります。
そして車内
車内についても311系とほとんど同じ物になっています。
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6000系の車内
このように311系とほとんど変わらない、転換クロスシートが並んだ車内になっています。モケットのカラーは311系とは違いますね。このモケットは2020年ごろに交換されたようです。
311系と同じくドア窓近くの小さなテーブルまで設置されており、本当に311系そっくりです。
そしてここからが6000系のオリジナル要素。車内の案内表示器です。
車内の案内表示器
こちらはリニューアルされたものですが、リニューアルされたのは2022年12月。なんとつい最近更新されたものです。つい最近の物というだけあり、フルカラーLEDが採用されています。ちなみに、リニューアルされる前はJR東日本の209系と同じLEDの案内表示器が採用されていました。そしてドアチャイムも209系と同じ3点チャイムが採用されていましたが、現在はこちらも更新され、違う音になってしまいました。また更新と言う点で言えば、車外の表示器もフルカラーLEDに更新されました。
新しい物ということもあり、非常に明るくきれいでした。
こんな感じです。現在でこそ案内表示器類が更新されてしまったので全く別物になってしまいましたが、更新される前は、走行機器類はJR四国の7000系似、車体はJR東海の211系や311系似、案内表示器はJR東日本の209系似という非常に独特な形式です。見た目は完全に211系ですが、211系とは全く異なる、そんな独特な車両こそJR四国の6000系ということですね。
そんな見た目に反して独特なこの形式、案内表示器類の更新が行われたのでまだまだ活躍するのでしょう。将来的には機器更新が行われたりもするのでしょうかね?まだ7000系の機器更新も終わっていないので、6000系の番はまだ先でしょうか。独特な6000系、四国に行った際はぜひ乗車してみてください。2編成しか製造されていないので、運用が少ないですが、乗ってみると面白い車両だと思いますよ。
最後までご覧いただきありがとうございました!