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都営6300形 廃車編成と生き残り編成の違いはなんなのか?


こんにちは!
今回は都営三田線に関する記事です。都営三田線では昨年まで6500形の導入を進めていました。それに伴い6300形の6301F~6313Fまでの13編成が置き換えられています。13編成全編成が離脱したのが2022年10月でしたので、あれからもう1年が経とうとしていますね。いまだに引退した編成のうち、一部編成は志村検車区に残っているようです。相当ゆっくりな解体スピードとなっており、一体なぜこんなにも解体のスピードが遅いのか、気になるところではあります。
前置きは置いておくとして、今回は6300形の違いに注目していきます。6300形は6301F~6313Fの13編成のみが置き換えられ、6314F以降の車両は残留しています。6301F~6313Fは1,2次車と呼ばれるグループです。この1,2次車のみが廃車となっており、6314F以降は廃車の対象にはなっていません。それではこのように運命が分かれた理由は一体なんなのでしょうか。廃車になった編成と現役の編成の違いを今回は書いていきたいと思います。





6300形 1次車

まずは一番大きな違いから。一番の大きな違いはVVVFの違いです。廃車になった1,2次車と現役の3次車は共にVVVFの車両になっていますが、使用されているVVVFが違います。廃車になった編成についてはGTO-VVVFを搭載していました。一方、現役の編成についてはIGBT-VVVFを搭載しています。このようにVVVFの違いがあったわけです。なぜこのような違いがあるのかといいますと、導入時期の違いがあります。1,2次車は1993~1994年にかけて導入されました。一方、3次車以降の車両については1999~2000年に導入されています。このように製造時期に違いがあるので、使用されているVVVFも異なるということですね。1,2次車が廃車対象になった理由については、やはり3次車以降の車両よりも5年ほど車齢が古く、GTOのVVVFが使われていたためと言えるのではないかと思います。


6300形 2次車

その他、車内にも若干の違いがありました。例えば座席の袖仕切りですね。1,2次車は小型の袖仕切りですが、3次車は車内更新後は、大型の袖仕切りになっています。また、1,2次車にはボックスシートも搭載されていましたが、3次車は搭載されていません。ドアの化粧板も初期車にはついていましたが、後期車はついていなかったり、つり革の形状も違ったりします。こういった細かい違いもあります。

このような車齢の違い、使用されているVVVFの違い、こういったことが影響し廃車と現役が分かれた形になりますね。そもそもなぜ製造時期が違うのかと言いますと、先代の6000形に由来します。6000形は非冷房車と冷房車の置き換え時期が異なっており、初期車は非冷房の6000形のみを置き換え、3次車は冷房化された6000形を置き換えました。この時期に5年ほどの乖離があったために製造時期が異なり、使用されているVVVFも異なっているというわけです。



6300形3次車



この製造年数と仕様変更を見ると、初期車のみが置き換えられて、3次車以降は生き残っているというのも納得がいくと思います。逆に言えば、3次車以降も1,2次車と同じぐらいの車齢(30年前後)になれば、置き換えられる可能性はあるかもしれませんね。そのころには2030年代に差し掛かるか差し掛からないかぐらいの年代です。南北線の9000系共々、このころには何らかの動きがあるかもしれませんね。ちなみに6500形の現存している車両たちは都営では1次車と位置付けられているようです。(ソースはこちら(都営のPDFです))ということは将来的には2次車も…? そういったことになるかもしれませんね。
今回は都営6300形に関する記事でした。
最後までご覧いただきありがとうございました!