こんにちは!
今回は横須賀・総武快速線のE235系1000番台に関する記事です。昨日、E235系F-31編成用のグリーン車の甲種輸送が行われました。これまでこのブログではE235系のグリーン車の甲種輸送について扱ってきませんでしたので、簡単に説明しますと、E235系1000番台は普通車とグリーン車で製造元が異なります。普通車についてはJ-TRECの新津で製造されているのですが、グリーン車についてはJ-TREC横浜で製造されています。このように製造元が異なるのですが、11両編成への組成は新津で行われます。つまり、グリーン車は新津で組成をするためだけに、横浜から新津まで運ばなければならないのですね。そのためにこのような横浜から新津までの甲種輸送が行われます。そしてなぜ配給ではなく、甲種輸送なのかについてですが、まだ入籍していないからです。グリーン車に籍が入るのは、11両に組成された後、新津を出場する際になります。つまり横浜から新津まで回送される際には籍が入っていないのですね。そのため、JR東日本の機関車では配給が出来ないのです。そのため、JR貨物の機関車を用いた甲種輸送が行われています。こういった経緯でこのような甲種輸送が行われています。
↑
以前の配給の様子
そんな甲種輸送、通常は基本的に2~3編成分まとめて輸送されることが多くなっています。上記の以前の甲種の写真もそうですね。一編成ずつ輸送されているのは、F-01、F-02編成の初回の2編成分だけです。残りのF-3~30までは全て2~3編成分ずつ運ばれています。どうせ運ぶなら一気に運んでしまった方が早いのでこうなるのは納得できますよね。ところが今回はF-31編成1編成分のみが輸送されています。果たしてこれは何を意味するのでしょうか。
↑
今回のF-31編成の写真
一つ考えられるのは鶴見線用E131系1000番台の製造が同時並行で行われるため、一時的に製造ペースが鈍化する可能性ですね。これまでJ-TRECはE235系のみを製造してきていましたが、同時にE131系も製造するようになったため、E235系の製造ペースが落ちるということが考えられます。実は過去にもこういったことはありました。その時が、2021年夏~2022年初頭ごろに相模線/日光・宇都宮線用のE131系とE129系が製造されていた時ですね。この時は新津の製造ラインがE131系とE129系で埋まっていたので、E235系は2021年6月~2022年4月まで製造が止まっていました。また、2022年末~2023年初頭ごろにしなの鉄道のSR1系が3編成製造されていましたが、このころも約2か月ほどE235系の出場はありませんでした。これまでも、他路線の車両が製造される場合、E235系の製造は後回しにされていたことが多かったE235系ですので、さすがに相模線や宇都宮線が製造されていた頃ほど長期に渡らなくとも、鶴見線の製造期間はE235系の製造ペースがしばらく落ちることになるかもしれませんね。
F-31編成は11月落成
最後にF-31編成の落成時期ですが、2023年11月ということが分かりました。グリーン車の妻面の検査表記から明らかになっています。基本編成は前回、9/7にF-30編成が落成していますので、2か月ほど間が空くことになります。今年の4月以降、基本編成は一ヶ月に一編成程度のペースで落成していましたので、やはり少しだけですがペースが鈍化しているように思います。この間に余剰のE217系の処分が進むと良いですね。JR東もE217系が溜まって大変そうです…。
今回はE235系に関する記事でした。
最後までご覧いただきありがとうございました!