こんにちは!
今回はJR四国の8000系に関する記事を書いていきたいと思います。
JR四国の8000系は岡山~松山を結ぶしおかぜや、高松~松山を結ぶいしづちなど、予讃線を主戦場として活躍している特急です。デビューは1992年。その前にJR四国は2000系気動車特急を開発していましたが、電車特急としてJR四国が初めて設計した車両となります。世代的にはJR東日本の253系や255系、JR西日本の681系、JR九州の883系辺りと同世代の特急ですね。
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8000系
そんな8000系ですが、車齢30年を越した2023年度からリニューアル工事が行われることが発表されました。そしてリニューアルされた8000系が昨日、多度津工場で構内試運転を行ったようです。元々GTO‐VVVFが使われていた走行機器は、IGBTに。もちろん車内の更新も行われた状態で、車体以外は新車のような状態で出場することになります。このリニューアルは2027年度までに全車両に施工される予定です。実は8000系は2000年代に一度リニューアルが行われており、今回は二度目のリニューアルです。しかし、この際は内装のリニューアルに留まり、走行機器の更新は行われませんでした。今回は走行機器も含めてのリニューアルで、なおかつ当時リニューアルされた内装も更にリニューアルされるということなので、非常に大規模な更新であることが分かるのではないかと思います。
https://www.jr-shikoku.co.jp/03_news/press/534f0c5052e5337fe0ed8ebb17100b761979856e.pdf
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リニューアル情報(PDF)
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一度目のリニューアルで更新された車内
このように大幅にリニューアルが行われるJR特急は意外に珍しい存在なのかなと思います。同期だと、255系は機器更新は行われていますが、内装更新は行われていません。253系は機器更新や内装更新も行われた東武直通用の1000番台がいますが、こちらは2002年製で、新しい車両です。883系は内装リニューアルのみ行われています。このように機器更新、もしくは内装更新のみを行った車両は存在しますが、足回りも内装も更新したJR初期特急はかなり珍しい存在になるのではないかなと思います。
そして車齢30年でリニューアルということは、車齢50年近くまで走ることになるのでしょうかね。これもかなりの長命形式になりそうです。ここまで長命のJR初期特急もこの形式ぐらいになるのではないでしょうかね。もしかしたら、883系は今後機器更新が行われる可能性があるのかもしれませんが、JR西より北の特急たちにこれほどまでに長命になる車両は出てこないのではないかな…と思います。
このようにJR初期特急の中ではかなりの長命になりそうな8000系。30年近くで廃車になる車両が多い中、長く活躍してくれるということで非常にうれしいですね。リニューアルされた8000系に乗る日も楽しみです。
最後までご覧いただきありがとうございました!