こんにちは!
今回は東武野田線に関する記事です。
昨年の4月に、野田線の新型車両導入と5両化が発表されてからしばらくが経ちます。2024年度の導入に向けて、様々な準備が進んでいることと思われますが、先日、野田線向けの新型車両に最新システムを搭載することが発表されました。新システムはSynTRACSというもので、省エネのためのシステムです。更に車両にバッテリーシステムを搭載するという事で、ブレーキをかけた際に乗じる電力を車内照明や空調装置などに使用できるようにするということです。システムの詳細は以下のヤフーニュースの記事が分かりやすいと思います。
news.yahoo.co.jp
こういった報道が生まれたことで、一つ疑念が生じる点があります。それが、新型車両の導入後、60000系が5両化され、更に抜かれた1両が新型車両に組み込まれるという報道が果たして本当なのかです。実は、昨年の4月に新型車両の導入が発表された際、60000系は野田線に残留し、5両化するという報道がなされました。
tetsudo-ch.com
この記事になります。この記事では、現行の60000系は5両編成化の上残留するといった記載の他、抜車された1両に関しては、新型車両に組み込むといった記載もあります。こういった記載から、新型車両はあくまでも60000系をベースとした車両を製造するのではないかと思われてきました。そんな中で、今回の報道です。
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東武野田線 60000系
更に、車両バッテリーシステムの乾電池の受注個数について、日経の記事にその個数が書かれています。日経の記事によると、43両分ということです。
www.nikkei.com
ヤフーニュースの見出しでも、日経の記事でも、新型バッテリーは「新型車両に搭載」と書かれていることから、この受注個数は全て新型車両用ということになります。ここで気になるのが、この43という数字なんですね。何の数字?と思われるかもしれませんが、東武が朧気ながら浮かんできた数字を受注しているとも思えず、ちゃんと意味のある数字になっています。43というのは、現行の8000系、10030系、60000系をすべて足した、野田線の総所属本数なのです。つまり、この受注数、43編成の新型車両を製造し、1編成にバッテリーシステムを1個ずつ搭載するとしたら、ぴったり数が合うことになるのですね。今回、日経の記事に43という数字が書かれているのを見て、もしかすると、野田線は今後登場する新型車両に車種統一されるのではないか?と思いました。
43両というのは、60000系を残留させた上で、新型車両に搭載させる数字としては明らかに数が合いません。仮に60000系を残留させるとなると、43‐18(60000系の所属本数)の25編成ということになります。更に記事の書き方から見ても、現行の60000系にこのシステムを搭載するとも思えません。そうなると、やはり新型車両は60000系も含め、野田線のすべての車両の置き換えをする可能性の方が高いのではないかと、そう思うわけですね。
そして余った60000系18編成に関しては、本線に転属させれば、10000系列の置き換えも同時に進めることが出来ます。抜車&組み込みという複雑な置き換えを行うよりも、60000系をそのまま本線に転属させてしまう方が簡単な気もします。(塗装変更や電連設置などの手間はかかるかもしれませんが…)今回の新システム報道を見ていると、60000系の野田線残留に疑念が生じてしまうような気がしますが、果たしてどうなるのでしょうか。
今回の報道で、8000系や10030/10050型に加え、60000系まで置き換えの可能性が誕生したとなると、果たして置き換えの順序がどうなるのか非常に気になってきますね。あと半年~1年ほどで詳細が分かって来るでしょうから、どのような動きになるのか楽しみにしたいと思います。
そして8000系の記録も、今年は16編成が走る最後の年ですので、後悔が無いように記録していきたいものですね。
最後までご覧いただきありがとうございました!