こんにちは!
今回は東武野田線(アーバンパークライン)の10030型に関する記事を書いていきたいと思います。東武野田線には10030型のリニューアル車が2013年より活躍しています。現在では5編成が七光台に所属し、野田線用車両として活躍しています。そんな10030型、5編成しか在籍していないわりには個性的な要素がかなり多い形式となっています。そんな編成毎の差異を紹介する記事にしていきたいと思います。
野田線に在籍する5編成
野田線に在籍するのは以下の5編成です。
11631F
11632F
11633F
11635F(右)
11636F
もともとはスカイツリーラインで活躍していた車両たちです。野田線に転属したことにより、スカイツリーラインからはリニューアル10030型の6両編成が消滅してしまい、全車両野田線に集結しています。そんな5編成の差異をまずは外見から紹介していきます。
外見の差異
外見に関しては転属時に本線時代に使っていた設備が撤去や更新されたか否かが編成毎にことなることによって、差異が発生しています。差異が発生するポイントは主に次の二つです。①連結器②わたり板 この二つに注目していきます。
①連結器
連結器については、主に本線時代からの連結器をそのまま使っているか、新品に交換されているかという違いがあります。本線時代からそのまま使っている連結器には電連台座と呼ばれる、電気連結器用の設備を取り付けることが出来る台座が存在します。ところが、新品に交換された編成については、そのような設備が付いておらず、60000系と同じ連結器が搭載されています。こういった違いがあります。それぞれの編成に搭載されている連結器は次のようになります。
電連台座付:11633F、11635F、11636F
新品連結器:11631F、11632F
このようになっています。
②渡り板
二つ目の差異、渡り板です。渡り板とは貫通扉部分についている設備で、連結し車両をつないだ際に、車両間の通り抜けができるようにする設備です。連結運用のある本線では必須の設備ですが、連結運用のない野田線では必要のない設備です。そのため、取り外されている編成もいるのですが、そのままの編成も存在します。こういった違いがあるのですね。編成をまとめると次のようになります。
渡り板あり:11631F、11633F
渡り板なし:11632F、11635F、11636F
このようになります。
先ほどの電連と合わせて見た目の違いを編成毎にまとめてみると次のようになります。
11631F:新品連結器、渡り板あり
11632F:新品連結器、渡り板なし
11633F:電連台座付連結器、渡り板あり
11635F、11636F:電連台座付連結器、渡り板なし
このように4形態も存在するのですね(笑)5編成中4形態ということで、この時点でなかなか個性的なのがわかると思います。
続いては車内の差異です。
車内の差異
車内については転属時の変化というよりも、リニューアル更新が行われた時期の違いによる設備の違いによる差異が発生しています。まずはリニューアル更新が行われた時期をそれぞれ記載していきいます。
11631F 2013年5月
11632F 2012年11月
11633F 2015年3月
11635F 2011年3月
11636F 2011年4月
このようになっています。2011年~2015年と4年間にわたって更新が行われていますが、この期間の間に更新内容が少し変わっています。主にどんな内容が変わっているのかと言うと、①車内案内設備の変化 ②つり革交換の有無 主にこの二つです。2012年までに更新された11632F、11635F、11636Fは車内の案内設備はLED式の案内表示器が設置されています。さらにつり革の交換も行われておらず、丸形の物が使われています。一方、2013年以降に更新された11631Fと11633Fについては、パッとピジョンと呼ばれるLCD式の案内表示器が設置されている他、つり革も三角形の物に交換されています。また化粧板の光沢も違うという点もあります。実は更新内容にもこういった差があるのです。車内を見てみても2パターンのタイプが存在するという、こちらもまた個性的な要素の一つですね。
このように外装、内装ともに差異が存在する野田線の10030型。8000系が注目されがちな野田線ですが、10030型や10050型にも面白い要素は結構あります。差異と言うほどでもないですが、フルカラーLEDの劣化具合も編成によってかなり変わっています(笑)新型車両の導入により安泰とは言えない同形式、ぜひこちらにも目を向けてみると面白いのではないでしょうか。
最後までご覧いただきありがとうございました!