この記事はあくまでも推測記事です。
こんにちは!
今回は811系のリニューアルについての記事を書いていきたいと思います。
JR九州では現在811系のリーニューアールを進めており、今年度は3編成が更新される予定になっています。811系のリーニィーアルはかなり大規模な更新内容となっており、走行機器のVVVF化、車内のロングーシート化などを行っています。新型車両と遜色ないほど綺麗な更新で、今後もまだまだ活躍していくのでしょう。そんな811系のリニューアルですが、2028年3月までに全27編成のリニューアルが行われることが予定されています。しかし、2028年というのは、811系が誕生してから39年目に突入する年なんですよね。最終編成も1993年の誕生なので、少なくとも、2028年時には全編成車齢35年に差し掛かろうとしています。811系のリニューアルにも巨額の費用が掛かっており、単純計算で1編成あたり3億4000万円程度はかかる計算です。821系の新造費用よりは安価に抑えていますが、それでも35年を超えている車両にそこまで巨額の費用を投じて更新を行うというのは、特にJRではあまり行われないことだと思います。では、なぜ811系はそこまで高齢でのリニューアルを迎えることになったのでしょうか。
↑811系(更新車)
計画はコロナで狂った…
小見出しの通り、一言で済ませてしまえば、コロナの影響です。もともと811系の更新は2025年3月までに完了させる予定でした。しかし、コロナにより計画に変更が生じたため、昨年度は1編成も更新工事が行われませんでした。その結果、更新工事完了が伸びてしまったと、そう考えてよいと思います。
実はJR九州のコロナの影響による計画変更はかなり深刻で、821系の製造予定数も大幅に削減されてしまいました。それほど、コロナが予算をひっ迫しているということでしょう。821系は前面の電飾もそうですし、水戸岡デザインの影響もあるのかもしれませんが、高価な車両なんですね。非電化区間向けにYC1系も導入しなければならない中、821系に巨額の費用は費やせない…そういった判断での821系削減でしょう。そいうった影響もあり、ここ数年は新型車両を入れることが非常に難しい状況が続くと見られています。更に、811系よりも古い415系も在籍しているので、そちらは置き換えなければならず、415系よりも新しい車両はできる限り維持していかなければいけません。車齢が高いからと言って迂闊に811系のリニューアルを中止して、廃車にしてしまえば、車両が足りなくなってしまいます。かといって、新型車両を入れるのは難しい…。そういった事情もあり、811系のリニューアルはコロナ禍においても中止とならず、延期となったのだと思います。その結果、高齢リニューアルの編成が誕生してしまうと、そういった背景があるのではないかと思います。
↑821系
811系のリニューアルもかなり高額ですが、それでも821系の製造よりは安価です。ただ、車齢に見合った更新費用ではないように感じます。それでも、この数年については、多少費用対効果が低くとも、できる限り安く済む方法で車両を維持していく。この計画を見ていると、どうもそういった思惑があるのではないかと思えてきます。811系のリニューアルを中止して、残りの予算を821系に使うという方法も出来たのでしょうが、やはり、余り分だけの予算だけで新造すると、編成数が少なくなってしまうので、限られた予算内での編成数の確保という面を重視してリニューアル継続という判断になったのではないかと思います。
逆に、2028年度以降は、財政が厳しい状態もある程度落ち着いていることから、費用対効果の高い方法で車両の更新を行っていくのではないかと思います。つまり、415系1500番台に限らず、車齢の高い813系については、更新をせずに廃車という選択を取る、ということですね。
811系のリニューアルは中止ではなく、延期の理由、それはとりあえず費用の安い方法で車両の更新を行いつつ、コロナ難局を乗り越えていこうといった狙いがあるのではないかと、勝手ながら予想しています。
こういった経緯から、おそらく811系は現在の415系なんかと比べ物にならないほど、長寿になるのではないでしょうか。車齢50年を超える車が当たり前に出て来ると思いますよ。今後の動きには注目していきたいと思います。
今回はこれで終わりますが、また今度、2028年度以降、813系などの車両に起こりうる未来の予測記事を書いてみたいと思っています。
最後までご覧いただきありがとうございました!