こんにちは!
今回はJR九州の811系に関する記事を書いていきたいと思います。
現在はリニューアルも続いている811系。リニューアル車の番台が多すぎて、様々な形態が誕生していますね。リニューアル車の番台の多さが話題になりやすい811系ですが、実は未更新時代から異質な存在の編成というのは存在していました。今回は、異質な特色を持った811系未更新車をしていきたいと思います。
4両編成中にトイレが2個!トイレ2個設置編成、PM105,106編成
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PM106編成
まずは、PM105,106編成のご紹介です。これらの編成は、たった2編成のみ、珍しい形態の編成となっています。何が珍しいのかと言えば、4両編成中にトイレが2個設置されているということです。811系は全編成、クハにトイレが設置されています。この2編成にもクハに設置はされているのですが、それにプラスして、サハにもトイレが設置されているのです。811系はクハーサハーモハークモハという組成ですので、4両編成中2両にトイレが設置されているのですね。これが異色な点です。なぜ、このようなことになっているのかと言うと、どうやら団体列車などで使用することを見越した措置だということです。
ちなみにトイレが設置されているサハは200番台と付番されており、811系200番台はこの2編成のみとなっています。
これらの編成の現状ですが、PM105編成に関しては既にリニューアルが行われており、PM8105編成となりました。この際に、サハのトイレはつぶされてしまいました。どうやらつぶした後に、検測機器の機器室に転用されているようです。一方で、PM106編成はまだリニューアルが行われておらず、この編成は2個のトイレを維持しています。この編成もリニューアル後はサハのトイレが無くなる可能性が高いのではないかなと思います。
エラー帯‼? なぜか赤帯が連続しているPM10編成
続いての珍しい編成は車両の機能ではなく塗装が唯一の仕様になっている編成です。その編成はPM10編成です。
この編成、どこが異質な点なのかと言うと、車体帯の装飾が他の編成とは違うのですね。811系は基本的に赤と青の帯が交互になるデザインとなっています。
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丸で囲んだように、車端部も赤と青が連続しています
ところが、PM10編成はクハとサハの間に赤帯が連続してしまっているのです。
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PM10編成のエラー帯
赤が連続する編成は他の編成には存在せず、このPM10編成唯一の特色です。このように、側面の帯が他の編成とは異なる編成も在籍していたのです。ちなみに、Pm10編成も既にリニューアルが行われており、現在はPM2010編成となっています。リニューアルの際にデザインも変わっていますので、このエラー帯も見ることが出来なくなってしまいました。既に過去帳入りしているのですね。
そのほか、PM8編成にも一部エラー部分があります。車端部の帯の形状が少し違います。写真は無いのですが、気になる方は調べてみてください。ちなみにPM8はまだリニューアルされていないので、今でもエラーを見ることが出来ます。
その他にも、座席が他の編成と異なっていたPM11編成などもありましたが、こちらも既にリニューアルで消滅しています。811系は未更新車でも意外と形態差があったなと感じます。
JR初期製造車ながら大規模リニューアルが行われ、長生きしそうな811系。未更新時代にはこのような面白編成も存在していたのだよということをお伝えする記事でした。
最後までご覧いただきありがとうございました!