こんにちは!
今回は2023年の東武鉄道を妄想する記事にしたいと思います。
まず、2023年の東武は『通勤電車大改革』前の最後の1年であると私は確信しています。2024年以降、東武8000系や10000系列を中心に多数の廃車が発生していくことは、これまでのメディア報道などからも明らかです。2024年から野田線に新型車両が導入されますが、野田線への新型車両導入は序章に過ぎず、終わり次第本線・東上線系統にも広がっていくはずです。しかし、今年は通勤電車の大量の新造導入は起こらない予定で、通勤電車の動きとしては起こるとしても10030系の館林ローカル導入程度になるでしょうから、通勤電車に関しては平和な東武の最後の1年であると、そう思っています。
一方で特急型車両に関しては引き続き動きが大きくなるのであろうと思っています。東武で特急にメスが入ったのは2017年の500系リバティ導入からですね。2017年の導入当初は6050型の一部と300型の置き換えにとどまっていた同形式ですが、徐々に勢力を伸ばし、昨年は350型を全廃に追い込みました。200系や100系の一部も置き換えており、東武特急の大きな変換期は2017年ごろから始まっていると思います。
そんな中、ついに今年はN100系「スペーシアX」が誕生します。特急変換期の第二ステージがついにはじまると、そういった気持ちですね。今年は2編成、そして来年に2編成の導入が発表されており、最終的には4編成が誕生する予定です。そんなスペーシアX、これからどんな動きをもたらすのか、簡単に考えてみたいと思います。
100系残留の意思は変わらず…
昨日配信された東洋経済の100系を掘り下げる記事にこのような記事があります。
toyokeizai.net
「7月にN100系スペーシアXが新たなフラッグシップ車両として登場したあとも当面の間は一緒に運用する」
以前から100系が「当面の間」N100系と共に活躍していくという方針は示されていましたが、昨日付の記事でも引き続きその方針が示されていますので、計画に変わりはないようです。しかし、「当面の間」が一体いつまでなのか、ここは読み取れないところです。当面の間が2024年までならば、結局はN100系導入により置き換えられることになります。しかし、わざわざ100系が残留すると発表するぐらいですから、N100系導入完了後もJR直通対応編成を中心に数編成は残留するのではないかと思います。JR直通は100系以外には広がらないでしょうが、本線運用が2024年以降どのぐらい残るのか、この点が気になるところですね。
今年の7月デビューはむしろ「500系置き換え」がメインの可能性は…?
ここからは今年の7月の2編成のデビューに関して考えてみたいと思います。N100系は7月に2編成がデビューしますが、ここで100系は置き換えられるのでしょうか?その可能性も十分にあると思いますが、個人的には500系のリバティきぬ・けごん置き換えの可能性もあるのではないかと思っています。その理由が、今年の3月改正でのりょうもう増車発表です。
昨年12月のダイヤ改正発表で、3月の改正から一部りょうもう号の両数が増えることが発表されました。3両編成で運行されていたリバティりょうもうを500系の増結・200系運用増加対応によって6両編成まで増車するという動きです。ここで気になるのが、200系の運用が増えるという事です。現状、200系は6編成配置、4運用ということで、2予備体制となっています。しかし、来年のダイヤ改正以降、少なくとも1運用は増えることになると見られており、5運用になると思われます。そうなると、1予備体制になってしまうということで、予備数がこれまでよりも少ない状況が生まれます。ここが気になる点ですね。
200系は足回りなどが古い形式ですので、今更予備数を削減する動きに少し疑問符が付いていました。しかし、あくまでも200系の運用増は7月までの暫定措置であり、N100系の誕生と同時に、リバティきぬ・けごんを削減し、そこで余った500系をりょうもう運用に回し、200系の運用を1~2運用程度減らすことで、予備数を2編成体制に戻す。仮に現行の4運用よりも200系運用を減らすならば1編成程度の廃車を発生させる。こういった動きになる可能性もあるのではないかと思っています。しかし、現状500系は1行程の中に、日光線運用とりょうもう運用が混在している状況なので、単純な置き換えにはならないでしょう。500系を置き換えるならば、500系の大幅な運用変更を行うことになりそうです。そういった動きにより、200系の運用数を減らし、予備数を増やす、そういった動きになったとしてもおかしくはないのではないかと思っています。
N100系が今年導入されるのは2編成のみですので、最大でも2運用までしか設定できないわけです。そういった状況なので、今回のデビューでいきなり100系の大幅な置き換えを進めるのかを考えると、少し微妙な部分もあると思っています。むしろ今回のデビューではりょうもう号の予備増、そして100系は休車中の105Fの廃車に踏み込む、(あるとしても105F+1編成程度の廃車)これぐらいの動きに落ち着く可能性もあると思っています。本格的な置き換えは2024年に回され、そこで100系の置き換えとなるような気がしますが、どうでしょうね。
残り7か月でデビューですので、7月のデビューの際どんな動きになるのか、注目していきたいと思います。
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