こんにちは!
本日はついに東武鉄道の新フラッグシップ特急N100系スペーシアXがデビューしますね。私もスタンダードシートではありますが、午後の便の4号に乗車します(記事公開時点ではちょうど乗車中かも?) 楽しみたいと思います。
そんな東武特急ですが、本当にこの10年ほどで様変わりしたなと思います。様々な車両が誕生し、そして引退していく。そんな東武特急の10年の動向をこのタイミングで再び振り返ってみたいと思います。
2011~2012年 100系スペーシアリニューアル&原色消滅
10年を超えますが、大事な出来事なので記載します。2011~2012年はちょうどスカイツリー開業ブーム真っ最中。スペーシア100系もこのブームに合わせリニューアルすることになり、「サニーコーラルオレンジ」「粋」「雅」の3塗装に変更されました。2011年年末に1編成目のリニューアルカラーが誕生。その後、2012年までに全車両が塗装変更され、原色消滅となりました。
2012年11月 634型 スカイツリートレイン デビュー
スカイツリー関連としてはもう一つ大きな動き。スカイツリートレインのデビューです。2012年11月にデビューしました。元は東武6050型を改造し誕生した形式で、スカイツリーを眺められる大きな窓や窓の方向に転換できる座席が特徴的な車両です。
2015年4月 100系スペーシア 日光詣カラー 誕生
時期は飛び、2015年。3色で活躍していた100系に新たなカラーが加わることになりました。そのカラーが日光詣カラー。日光東照宮四百年式年大祭を記念して誕生したカラーでした。
2016年6月 200系 普悠瑪(プユマ)塗装 誕生
東武鉄道では2015年に台湾鉄路管理局と友好協定を結びました。それを記念して、2016年6月に208Fの塗装がプユマカラーへと変更されました。大胆なデザインが非常にかっこよかったですね。その後、2018年にこの塗装は消滅しました。
2017年4月 500系リバティデビュー
ここから始まった東武特急の変革。東武特急変革第一弾は500系リバティの誕生でした。編成単位を3両とし、浅草から伊勢崎線・日光線どちらにも入線する運用に充当。それどころか、編成の短さを生かし、会津・野岩鉄道にも乗り入れることになりました。500系のデビューにより、6050型で運行されていた快速・区間快速(浅草~会津田島)は廃止になり、次に紹介する特急型車両も引退しました。また、新たな特急「アーバンパークライナー」や「スカイツリーライナー」も誕生しました。
2017年4月 300型 引退
500系の誕生により、元1800系を改造して使っていた300型がきりふりから運用を撤退することになりました。それと同時に、車両自体も引退することに。2017年4月16日の記念列車をもって運行を終了。同年中に全廃となりました。
多くの東武鉄道ファンに衝撃をもたらせた500系リバティデビューに伴う300型の引退と6050型快速の消滅。東武特急改革の第一弾は間違いなくこの改正だったと思います。その後も500系は増え続けることになります。
2018年6月 1800系全廃 1819F引退
こちらは急行型車両ではありますが、一応記載します。急行りょうもう号として活躍した1800系のうち、りょうもう時代の原型を止めて、臨時列車などで活躍していた1800系1819F。この車両が2018年6月に廃車になりました。唯一の1800系であったため、この車両の廃車をもって1800系は全廃となりました。
2020年6月 しもつけ 定期運用終了
350型によって長らく運行されてきた浅草~東武宇都宮間を結ぶ特急しもつけ号。2020年6月に廃止となりました。2020年6月の廃止ではありますが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で、2020年4月25日が最終運行となり、それ以降、廃止までは休止状態となっており、休止のまま廃止になるという残念な最後を迎えた列車でもあります。
2020年12月 200系に初の廃車発生 201F 廃車
ここからついに200系に廃車が発生することになります。2019年の末より営業運転を離脱していた201Fが2020年の12月に廃車となりました。2020年には200系の一部運用が500系に置き換えられ、運用数がその後も減り続けます。201Fの廃車を皮切りに、208F、251F、202Fの合計4編成がこれまでに廃車となっています。
2021年~2023年 100系デビューカラーリング復活&DRCカラー誕生、リニューアルカラー消滅
2021年6月から、100系はデビューカラーリングが復活することになります。また、デビューカラーリング以外にも先代の特急にあたるデラックスロマンスカー(DRC)カラーの復刻塗装が2021年12月に誕生しました。これらの塗装の復刻により、粋・雅・サニーコーラルオレンジ塗装はそれぞれ順次消滅することに。粋は2021年11月に、サニーコーラルオレンジは2022年3月に、雅は2023年6月にそれぞれ消滅しました。
2021年6月 350型に初の廃車発生 352F廃車
2020年6月のしもつけ廃止以降、運用を撤退していた352Fがついに廃車になりました。350型としては初の廃車発生ということになります。
2021年8月 200系 1800系リバイバルカラー 誕生
2021年8月には、200系デビュー30周年記念として、200系にかつて急行りょうもう号として活躍していた1800系のカラーリングが施されました。1800系カラーは1819Fの廃車以来の復活ということになります。
2022年3月 特急きりふり 定期運行消滅
2022年3月のダイヤ改正をもって、300型や350型によって運行されていた特急きりふり号が廃止となりました。事実上の500系リバティへの置き換えです。また、きりふりの廃止に伴い、350型は定期運用を撤退しました。
2022年3月 100系に初の廃車が発生
2022年3月、ついに100系スペーシアに初の廃車が発生しました。2022年のダイヤ改正において、500系の運用が増加したことに伴い104Fが廃車となりました。100系に初の廃車発生ということで、大きな衝撃が走ったのがつい先日のようですね。その後、105Fも廃車になっており、これまでに2編成が廃車になっています。
2022年7月 350型 全廃
2022年7月7日、ついに350型353Fが廃車となりました。この編成の廃車に伴い、350型は全廃。旧1800系からの改造車両も完全消滅となりました。一つの時代を終えたような、そんな感覚でしたね。
2023年7月 N100系スペーシアX デビュー
そして本日、2023年7月15日、スペーシアXがデビューします。
このような形です。
主に塗装変更・デビュー・引退という大きな動きのみを振り返りましたが、それでもここ10年ちょっとでこれだけの動きが発生しています。やはりこの10年の間に300系列が全廃となったこと、100系と200系どちらにも廃車が発生したこと、そして500系とN100系という2形式が誕生したこと、これらが大きな時代の変わり目だと感じるところですね。今後、現在は4形式存在する特急の関係がどのようになっていくのか、なかなか想像しがたいところですが、ひとまず、しばらくはこの4形式による運行が続きそうです。今後の東武特急にも期待ですね。
最後までご覧いただきありがとうございました!