こんにちは!
今回は伊豆急行のザロイヤルエクスプレスについての記事を書いていきたいと思います。
今年もロイヤルエクスプレスの北海道運転が終了しました。今年で3年目の運行となり、すっかり夏の定番列車になりつつあります。北海道運転の際に、非電化区間を走行するため、ロイヤルエクスプレスは機関車に牽引されての運行となります。その際、機関車とロイヤルエクスプレス以外にもある車両を連結しなければ、営業運転ができないのをご存じでしょうか?それが、マニ50‐2186です。
↑マニ50 2186
この客車のような、白い車両を必ず連結しなければ、北海道内での営業運転をすることはできません。ロイヤルエクスプレスの北海道運転には欠かせない車両となります。まずはこの車両の経歴からご紹介していきたいと思います。マニ50‐2186はもともとはJR東日本所有の車両でした。
↑マニ50‐2186(JR時代の塗装)
2018年まではJR東日本の水郡線運転所に所属しており、その後廃車となり、いったん長野総合車両センターに廃車回送されました。しかし、解体とはならずに2019年には東急電鉄に譲渡され、再び首都圏に出戻ることになります。現在では夏の北海道運転時以外は伊豆急の車庫に留置されており、1年にワンシーズンだけ、北海道で活躍しています。
JR時代、この車両には「ゆうマニ」という愛称がつけられていました。この愛称の由来は、2018年までJR東日本で活躍していた「リゾートエクスプレス ゆう」という車両にあります。リゾートエクスプレスゆうという車両はジョイフルトレインの電車でした。電車ですので架線から電気を取り込んで走りますが、時折非電化の路線に乗り入れることもありました。その際は、デイーゼル機関車牽引となるのですが、このころも非電化区間を走る際には、この車両を連結しなければいけませんでした。現在のロイヤルエクスプレスと全く同じですね。リゾートエクスプレスが非電化区間を走る際に必須の車両であり、更に塗装もゆうに合わせた塗装となっていた。そういったことから、ゆうマニといった愛称で親しまれていました。JR東日本からはゆうの廃車のタイミングとほぼ同じタイミングで廃車となっています。
では、なぜロイヤルエクスプレスやリゾートエクスプレスゆうが非電化区間を走る際には、この車両が必須なのでしょうか。それは、この車両が電源車としての役割を果たすからです。
電車に機関車を連結して非電化区間を走行させると、確かに走ることはできますが、車両側のエアコンをつけたり、車内灯をともしたりすることはできません。そこでこの車両を使います。実はこの車両、車内で発電することが出来る設備を搭載しているのです。こういった車両を電源車と呼びます。この車両で発電した電気を電車側に送ることにより、パンタグラフから電気を取り入れなくとも、車内設備が使えるようになります。こういった、車両に電気を送る役割を果たすために使用されています。この車両、必要とされる車両こそ、ゆうからロイヤルエクスプレスに変わりましたが、求められている役割は全く変わっていません。貴重な電源車として重宝されているのが分かるでしょう。
今回、タイトルに「ロイマニ」と書きましたが、これは私が勝手につけた愛称です。ゆう連結時代が「ゆうマニ」なら、ロイヤルエクスプレスは「ロイマニ」でしょう!なぜかあまりそうは呼ばれていないみたいですが、私はいつもロイマニと呼んでいます(笑)これからの活躍にも期待したいですね。
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