こんにちは!
今回は過去の構想の話です。
今回は南武線E231系&武蔵野線E233系導入構想について、考えてみたいと思います。
どんなパラレルワールドのお話?と思われるかもしれませんが、実は2010年代前半は、中央・総武緩行線のE231系&209系500番台は南武線・八高線・相模線に転属となるという予想をしている人が多かったのですよ。今回はそんな懐かしい噂について記事にしたいと思います。
↑武蔵野線E231系
まず、南武線にE231系を導入するという噂です。実は、当時の噂だと、E233系は南武線ではなく、武蔵野線に導入されるという話で、逆に南武線にはE231系が導入されるという噂でした。南武線の当時の所属数は35編成でしたので、(当時まだナハ17→ナハ53→N36ポジションがいなかったため)その程度のE231系は南武線に転属すると言われていました。(南武線の209系に関しては残るという噂もありましたね。)総武線の余剰編成は52編成ですので、残りのE231系&209系は他路線へ転属するとも言われており、その路線が相模線と八高・川越線でした。また、八高・川越線の209系3000/3100番台は機器更新の上、残留するということまで言われていました。
ここからは私の計算で、どういった転属計画であったのか、軽く計算してみたいと思います。仮に209系も置き換えるとなれば、南武線に35編成必要ということになります。そうなると、残り17編成。それを相模線に12編成、八高・川越線に5編成として振り分けると、なんとぴったり計算が合うことになります。当時、205系相模線は12編成でしたので、これは単純導入とし、八高・川越線の209系3000/3100番台は生き残ると仮定すると、置き換え対象となる205系3000番台は5編成でです。本当にぴったり計算が合うことになりますね。
しかし、結果は皆さんご存じの通り、E231系と209系は武蔵野線へ導入、更に八高・川越線の209系3000/3100番台は廃車となってしまいました。あの噂通りだと、八高・川越線の209系は残っていたかもしれないということですね。なんとも、残念なように感じます。
↑209系3100番台
では、なぜ噂通りいかなかったのかということを考えてみたいと思います。一番思い浮かぶ理由は、E231系の廃車を最小限に抑えるため、武蔵野線に転属となったという理由ですね。南武線は6両編成ですので、そのまま転属となれば、1編成あたり4両の廃車を発生させることになります。相模線・八高線に転属となれば、モハユニットにも廃車が発生し、1編成あたり6両の廃車となります。E231系の6編成分のモハユニットは、総武線残留組の6M4T化モハに使われたのだろうおと思いますが、それでも武蔵野線に転属させるよりは多くの車両の廃車を発生させることとなります。こういった事態を避けるため、武蔵野線に転属ということになったのではないかと思います。
また、E233系の製造数も南武線に入れる方が、武蔵野線に入れるよりも抑えることが出来ます。武蔵野線に居れれば、8両編成を40編成以上製造しなければなりませんが、南武線に導入するならば6両編成を35編成で済むわけです。既存車両の廃車を最小限に抑え、新型車両の製造数を減らす、こういった方策を取るには現行の体制の方がより良い転属計画となることでしょう。噂通りいかなかった背景にはこのようなことが影響していたのではないかと思います。
今回は10年ほど前の噂を振り返ってみる記事でした。IFの世界戦で、今も209系3000番台が生き残っていたかもしれないと考えると、楽しいですね。E231系の導入なら、もしかしたら南武線の209系も生き残っていたのかもしれませんし。たまには妄想も楽しいのかなと思います。
最後までご覧いただきありがとうございました!