こんにちは!
今回は中央線E233系のグリーン車に関する話題を書いていきたいと思います。
本日、中央線E233系のグリーン車が落成し、現在甲種輸送が行われています。明日の朝にも豊田車両センターに到着するようです。
ついに、延期に延期を重ねたグリーン車のお目見えですよ。サービス自体は2024年度からということですが、徐々に試運転なども始まってくると思います。グリーン車の誕生により、209系1000番台の余命もそろそろ気になりはじめるころに差し掛かってきました。あと数年で中央線は大きく変わることになります。
今回は、その中で、一つ、増結グリーン車と現行車の車齢差に注目していきたいと思います。
最近では、東急3000系や5080系、南北線の9000系などでも話題となっている、年の差連結ですが、JR東日本にも誕生することになりました。E233系0番台のトップナンバーは2006年9月にH43編成が落成しています。この編成と今回のグリーン車、車齢の差を計算するとなんと約16年となっています、ただ今回のグリーン車がH43編成に組み込まれるかは分かりません。そこで、営業運転開始日(2024年度)を基準として、計算しなおすと、その差はなんと約18年に広がります。現時点では2023年度末から約1年延期という発表ですが、仮に更に延期になるとすると、もっと車齢の差は広がることになります。
ここまでの差があるのならば、新型車両を導入した方が良い気もするのですが、横須賀線のE235系の製造の兼ね合いもあるのかどうか分かりませんが、E233系に増結することにこだわっているようです。JRの車両でここまで1編成中の車齢が離れるのは、かなり珍しいことなのではないかと思います。
となると、気になるのがグリーン車の廃車のタイミングです。基本的に、普通車の車齢に合わせてE233系が中央線から引退することになると思いますので、ぞうなると15年ほどの差があるグリーン車は車齢が浅いうちに引退することが予測できます。昨年度、JR東日本ではリニューアルなどを重ねた上で、同一路線で車両を長く使っていくという長期的な方針があきらかになりましたが、それでも車齢40年くらいで完全に廃車になると思います。となると、グリーン車に関しては15~20年ちょっとで引退することになると思われます。JR東日本では、近年、車齢の浅いE231系4600番台をE235系4600番台に改造し、引き続き山手線での活躍を継続する動きは見られましたが、この動きは4600番台が車齢10年ほどで起こった動きです。さすがに20年も経過した車両を再改造してE233系の次の形式にグリーン車のみ組み込むという動きが起こるとは考えにくく、そうなるとグリーン車は比較的短命で廃車となるのではないかと思います。
しかし、かつて115系が東海道線から引退した際に、余剰となったグリーン車を211系に組み込んで、再利用したという動きがあったことも事実です。211系はその後、10年程度活躍したのち、地方転属となり、グリーン車はこの際に廃車解体となっています。しかし、この動きは115系に組み込まれていたグリーン車と211系の車齢が近く、更に基本構造が211系のグリーン車とほぼ同じだったことから発生した動きです。更に115系のグリーン車も製造から15年ほどしか経過していませんでした。211系のグリーン車も最終的に20数年で廃車となったことから考えても、E233系の後継車両にグリーン車だけを組み込む動きがあるかと言われれば、その可能性は低いのではないかと思います。
ただ、E233系が車齢30年くらいのころに撤退となる場合は、おそらく後継形式に組み込まれることになるのではないかと思います。この場合の動きはE231系4600番台の動きと全く同じだと思います。グリーン車が短命に終わるか否かはE233系の中央線撤退時期がカギになるでしょう。E233系のグリーン車組み込みが遅れ、計画がずれたこともあり、おそらくJR東日本もこのグリーン車の今後は何も決めていないのではないかと、個人的にはそう思います。
このようなわけで、今回はE233系グリーン車に関することでした。E233系0番台はいまだに機器更新が始まっておらず、今後、そのあたりの動きも気になって来るところではあります。今から10~20年後、中央線E233系はどんな運命をたどっていることでしょうか。楽しみですね。
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