こんにちは!
以前、中央線の209系の運用の充当率が下がっているという記事を書きましたが、その後、更に運用に入る日が少なくなっています。トタ81編成の先々週の木曜日(7/14)の99T充当以降、209系は中央線で一度も運用に就いていません。トタ82編成に関しては、今月は2回しか運用についておらず、意図的に209系を運用から外していることがほぼ確定的な状況となっています。そういったこともあり、209系1000番台に廃車の噂が出ているようですが、おそらく廃車にはならないと思います。それでは、運用離脱の理由はなんでしょうか?今回は考えられる理由について、記事にしていきたいと思います。
E233系グリーン車組み込み工事のペースが鈍化…
中央線の209系はE233系グリーン車組み込み工事の際の予備車として転属しています。E233系のグリーン車組み込み工事は現在、2/3程度の編成が完了した状態になっており、残る編成は少なくなってきているのが現状です。そんな中、E233系のグリーン車組み込み工事のペースが鈍化しています。グリーン車組み込み工事は基本的に大宮・東京・長野の3工場で行っています。2020年度からはこの3工場をフルに活用することで、同時に3~5編成程度、運用を離脱させ、改造を行っていました。予備車としてトタ81・82の他、2020年にE233系のトタT71編成を新製し、予備車を増強しましたので、2020年からよりスピードアップが図られ、このような動きとなっています。しかし、この改造ですが、現在、長野にT25編成が、大宮にT24編成が入場しているだけで、たったの2編成しか入場していません。離脱編成が2編成しかいない状況というのは、2020年以降ではほとんどなかった状況です。
このような形で、入場中の編成が少ないので、わざわざ209系を走らせなくても、車両が十分余っている状況が現在発生しています。更に、今年のダイヤ改正で運用が減っているので、その分の予備もあり、E233系は余っています。そのため、209系は営業運転に就いていないのだと思います。
そもそも209系はストレート車体で定員がE233系より少なかったり、自動放送が搭載されていなかったり、車内LCDが搭載されていなかったり、サービス面でE233系より大きく劣ります。そんな車両ですので、E233系の稼働数が足りているのに、209系を走らせるメリットはないんですよね。E233系の数が足りてさえいれば、209系は稼働しない、そういった動きが出るのはある種当然だと思います。
また、運行距離調整や車両メンテナンスもこのタイミングで行われているのではないでしょうか。特に運行距離調整に関しては、グリーン車延期で209系が延命される可能性も無くは無い状況ですから、多少の延命に備えられるように、距離の調整を行っているようにも思えます。ちなみに209系の検査は2023年度中には切れると見られています。前回検査を、トタ82編成はトタ81編成よりも早く受けていますから、検査の時期と、今回トタ82編成が先に離脱したという事実を考えてみると、やはり距離調整も兼ねているようにも思えますが、どうでしょうか。
今回は209系が走っていない理由に関する記事でした。グリーン車組み込み工事の動きが再び加速すれば、209系は運用に就くと思いますよ。少なくとも、改造が終了するまでは廃車にはならないと思います。この状況をあまり心配しすぎる必要はないのかなと思います。
最後までご覧いただきありがとうございました!
※追記:7/29にトタ81編成が99T運用に充当されたようです!毎日運用に就くことはないかもしれませんが、週に2~3度のペースでこれから運用に復帰するかもしれませんね。