こんにちは!
今回は中央線209系に関する記事を書いていきたいと思います。
8月22日、中央線の209系トタ81・82編成が両編成共に運用に就きました。209系が運用に就くのは4日のトタ82編成の運用入り以来のことです。209系は7・8月は基本的に運用に入らない日が多くなっていますが、それでも半月に1度程度は必ず運用に入っています。では、なぜ定期的に運用に入ることになっているのでしょうか。過去の二つの例から考えていきたいと思います。
ケース1 205系ハエ28編成
まず一つ目は205系ハエ28編成です。この編成は、埼京線で2016年10月まで活躍した埼京線最後の1編成です。この編成はE233系がATACS工事を行う際の予備車として、他の編成よりも2年半ほど長く埼京線で活躍していました。そんなハエ28編成ですが、工事が始まった後は、ぇ233系と変わらず通常運用に就いていましたが、工事が始まる前は1週間に1度のみしか運用に就いていませんでした。ATACS工事が始まったのは、2015年からですが、他の205系が引退したのは2014年2月です。約1年ほど、空白の期間があるわけです。そこで、2014年4月~2015年2月まで、ハエ28編成は基本的に土曜日の05運用にほぼ固定のような形で運用に就いていました。E233系だけで運用は足りるものの、ハエ28編成は1週間に一度だけ運用に就いていたのです。営業車両は足りているものの、定期的に予備車が運用に入る状況は、現在の中央線209系と似ていると思います。先述の通り、週休6日のローペース運用の後、工事が始まってからは、現役時代と変わらない頻度で運用に就き、引退まで活躍しました。
ケース2 209系3100番台ハエ71/72編成
二つ目は先日解体された209系3100番台です。この車両たちは、E231系3000番台と209系3500番台のワンマン化改造に伴う予備車として、2021年12月まで活躍しました。この車両についても、八高線置き換え用のE231系と209系の計11編成が出そろってから、ワンマン化改造が始まるまで、約1年ほどのブランクがあり、この間3100番台は運用に就く必要が無かったのですが、疎開を繰り返しながらも、それぞれ約1~2か月に一度は営業運転に就いていました。(なお、一度運用に就くと、運用の流れの影響で約1週間程度運用に入り続けます。)その後、ワンマン化改造が始まると、この編成たちも通常編成と変わらない頻度で営業運転に就いていました。
上にあげた2例のように、予備車としての役割が必要ではないものも、今後のために車両を保持しなければならない車両について、たとえ運用に入れる必要がないとしても、定期的に運用に入れることがありました。この動きを見ていると、今回の中央線209系についても、今後のための車両の保持のため時々、運用に就いているのではないのかと思います。やはり、車両は走らせないと機器類も劣化しますので、慣らし運転のような形で、低頻度でも運用に入れることは大切なことです。このように時々運用に入れる現状を見ていると、やはりこのまま廃車になることは考えにくいと感じますね。
過去にこのような運用の仕方をした車両については、いずれ本格的な復帰を果たしています、209系についても、グリーン車組み込み工事のペースが再び加速した際には連日の運用に復帰するのではないかと思います。今は、改造ペースが遅いので、運用に入れる必要はありませんが、いずれ運用に入れる必要が出て来る日が出て来ることを見据えて、このような運用の仕方となっているのはないでしょうか。
それでは今回はここまでにしたいと思います。
最後までご覧いただきありがとうございました!