こんにちは!
今回はリーリエ回の感想です。これ、完全にサンムーンですよね…。凄すぎますよ…。
あのアローラの温かい空気感ってやっぱり松井さんだからこそだせたんだろうな…とサンムーン終了から2年半ごしに改めて認識させられるような、そんなお話だったな…と思います。ただ単に家族の再会感動ストーリーになっているのではなく、30分の中で伝えたいこと、それもしっかり描いていて、これこそがアニポケの強みなんだなと思いました。焦らずに少しずつ感動ポイントをメインに書いていきたいと思います。
モーンの再会って、いわばサンムーンシリーズの宿題だったわけで、過程はしっかりとサンムーンで描きつつも、その結論だけは先延ばししてきた、そんなお話でした。モーンの再会を1話で描き切ったわけですから。当然、サンムーンシリーズで描き切ろうと思えばできたと思うんですよ。でも、それを敢えてやらずに、こうやって2年半も温存してきた、そのことがアニポケの創作家のすばらしさを物語っているな…とそう思うわけです。サンムーンシリーズとはいったいなんだったのか、2年半も経つと冷静に見えてくるわけです。きっと皆さんそれぞれのサンムーンの印象があると思います。その印象を持ったうえで、このお話を見たときに、やっぱりサンムーン放送中とは違った視点で、アローラについて、そしてサンムーンについてそれぞれ皆さんが考えるはずなんだろうとそう思うわけです。例えば、私はサンムーンシリーズで描かれたアローラの「家族のような温かさ」それが一番サンムーンの印象に残っています。あのシリーズは愛の物語だったと、そう思っています。その視点を持った人間からすると、一番感動したのは「ウツロイドに感謝を伝えたリーリエ」なんですよ。なんといったって、スクールでいろんなことを学び、ウルトラガーディアンズとして活躍してきたアローラ組です。色んなポケモンや人と出会って、いろいろな価値観に触れて、何よりも温かい環境で成長してきたみんなです。その時に学んだことがちゃんとリーリエの中に残っていたんだって、それを見ることができただけで涙が止まりませんでした。ウツロイドは一度、リーリエに襲い掛かったんですからね。そしてトラウマでもあるんですよ。それでも、一方的に敵だと決めつけずに、ウツロイドのことを考えて、ウツロイドはお父さんを助けてくれたんだ、ってその発想に行き着くのがやっぱりサンムーンのすばらしさだと思います。サンムーンの時にUBは敵ではないと、そう学んだこともちゃんと生きていましたよね。サンムーンの温かさに虜になった人間からすると、やっぱりあのリーリエの感謝の一言は心に深く刺さったな…とそう言わざるを得ません。そして、もう一人のリーリエを認めたこと、闇が光に変わる演出も含めて最高でしたね。モーンの失踪という一大事件においても、敵を作って倒すという盛り上げ方ではなく、「認める」ことにおいて感動を起こさせて話を盛り上げる、そういう描き方が素晴らしすぎるなと改めて感じました。
そして、メインテーマのモーンとの再会についてですが、鏡を見せて、自分が誰だかを思い出させる展開、そして家族みんなの名前を呼ぶところ、あれは涙が止まりませんでしたね。サンムーンのテーマの一つである「家族愛」の物語の最高傑作だったのではないかと思います。モーンがウツロイドのことをずっとリーリエと呼んでいたこと、それも「家族愛」が故のことなわけで、記憶喪失になりながらも、家族のことを忘れていなかった、その点も感動しました。やっぱり離れていても家族は家族なんだなってそう思います。たった1話、サンムーンを描くとしたら何を選ぶか、そこに選ばれたのが「家族愛」って、その時点でサンムーンがどのようなシリーズで、特に何を描きたかったか、それを物語っているなとそう思うわけです。なんというか、このお話を通して、富安監督や松井さんが目指したサンムーン像がより分かったような、そんな気がしますね。もう、完璧以外の言葉が見つからない回だったなと思います。
というわけでこれで本当にサンムーンに一つ区切りがついたような、そんな気がします。私はサンムーンの最終回を見たときから、ずっとこの回を待ち続けていたファンの一人です。あの最終回を見たときに、これは絶対にモーン回が来るなとそう確信したことは、当時の記事やツイッターにも書きました。やっぱり2年以上も待ち続けてきたこともあってこのお話を見たときの感動はとてつもないものでしたし、改めてサンムーンの良さを実感できた回でもありました。本当にスタッフの皆様がポケモンを心から愛しているからこそこんなお話が出来上がるわけで、こんな愛にあふれる作品を毎週楽しみに見れていることがとてもうれしいことだと感じます。本当に想像以上でした。
美しすぎる作品を私たちに見せてくれてありがとうございました、そのような思いだけです。
最後までご覧いただきありがとうございました。