てつとお(ポケモンガオーレ、アニポケ、鉄道)のブログ

てつとおのブログ

主に鉄道記事、アニメ感想を書いています。

関東大手私鉄のVVVF率まとめ! 東武は本当に古い車両が多いの?


こんにちは!
今回は首都圏大手私鉄のVVVF化達成率に関する記事を書いていきたいと思います。西武鉄道がサステナ車両の導入と新型車両の平行導入を進めることで2030年までにVVVF化率100パーセントを目指すと発表されています。そんな中、ネット上では東武がVVVF化を達成するのは一体いつになるのか…ということが時々話題になっていますね。確かに東武では古い車両が使われていることもあり、そういった声が多く出てもおかしくはないのかと思いますが、割合的に見ると、本当に東武は非VVVF車両の比率が多いのでしょうか。今回は首都圏の大手私鉄のVVVF化率を列挙し、比較してみたいと思います。


関東大手私鉄のVVVF率一覧

それではVVVF化率の一覧を書いていきたいと思います。100%の達成日は非VVVF車が運用離脱をした日としています。また、全鉄道、事業用車・動態保存車・引退済で廃車がまだの車両は除外しています。

2023年10月1日現在
京王電鉄  VVVF率:100%【2012年10月9日達成】
東京メトロ VVVF率:100%【2018年9月28日達成】
相模鉄道  VVVF率:100%【2019年11月30日達成】(モヤ700を除く)
小田急電鉄 VVVF率:100%【2021年2月11日達成】
東急電鉄  VVVF率:100%【2023年1月24日達成】

京急電鉄  VVVF率:約99%【782両/790両】
京成電鉄  VVVF率:約91%【550両/606両】
西武鉄道  VVVF率:約71%【873両/1225両】
東武鉄道  VVVF率:約60%【1063両/1797両】

非VVVF車の内訳
京急[非VVVF:1500形4連×2編成 計8両](デトを除いた数字)
京成[非VVVF:3400形8両、3500形42両、3600形6両 計56両]
西武[非VVVF:101系28両、4000系:48両、10000系:28両、旧2000系:12両、新2000系:236両 計352両]
東武[非VVVF:200系36両、634型:4両、8000系:190両、9000系:80両、10000系:96両、10030系(10050)328両 計734両](6050系、8111F、8506Fを除いた数字)

このようになっています。大手9社中5社がVVVF100%となっていますね。そして、巷で言われている通り、東武のVVVF率は低く、約60%という数字が出ましたね。これを見ると他社と比べて低いのが分かります。ただ、東武がVVVF率が低いのも仕方がないことだと思います。東武の場合、保有数が一番多い会社ですからね。なおかつ支線が多いため、長編成で一気に置き換えというのもなかなか難しい状況ですし…。これは西武にも言えることですが、枝線が多く、保有数も多い2社はVVVF化に苦戦しているイメージです。


各社今後の眺望

それではVVVF100%を達成していない各社の今後の眺望です。まずは京急。

京急では残り8両で、なおかつ現在では新1000系の導入が進んでいるため、VVVF100%も達成目前です。残りの2編成が廃車になるのも時間の問題と思われます。
続いて京成

京成電鉄に関しては来年度以降、3200形の導入がスタートします。3200形は編成組み換えが可能な構造で製造されるということで、3500形・3600形の置き換えも進むものと思われます。3400形についても1編成しか在籍していないため、簡単に置き換えられるでしょう。2020年代中にはほぼ確実にVVVF100%になると思われます。
そして西武に関しては既報の通り2030年までにVVVF100%を目指すということです。
ラストに東武!

東武に関しては所有車両数が多いため分かりません。ただ、来年度からは野田線向けに新型車両が導入され、更に館林ローカルにも10050型が導入されるため、100両以上は数年以内になくなることが確定しています。残る10000系列の引退時期ですが、下記の記事にヒントがあります。
www.nikkei.com
こちらの記事のラストの方に1997年以前に作られた旧型車両を順次置き換える、そして2030年代には1997年以降の製造車に搭載される予定のRemoteシステムを主要路線で幅広く活用したいという記載があります。この記述から少なくとも2030年代には多くの非VVVF車両が廃車予定だということを推測することができるのではないかと思います。一方、【主要路線】という記載になっていることから、主要路線以外の路線では2030年代以降も一部の10050型などが残っているかもしれないですね。あまりにも遠い将来の話過ぎて今から予測するのは困難でしょう(笑)東武に関しては2030年代以降もVVVF車に統一されていない可能性は十分にあると思います。

今回は各線のVVVF化率についての記事を書きましたが、いかかでしたでしょうか。東武以外の各社は2020年代中にVVVF100%になる可能性もかなり高いのではないかと思います。今後の置き換え計画も楽しみですね。
最後までご覧いただきありがとうございました!

【参考:関東準大手私鉄のVVVF比率】

新京成電鉄 VVVF率:100%【2013年2月8日達成】

実は関東私鉄の中で2番目にVVVF100%を達成している新京成電鉄。保有車両が少ないとは言え。準大手の方がほとんどの大手私鉄よりも先に100%に達しているのですから、面白いものです(笑)