こんにちは!
今回は東武鉄道の東上線9000系に関する記事を書いていきたいと思います。2021年6月ごろから機器の故障により、9101Fが運用を離脱しています。9101Fとは9000系のトップナンバー車両です。9102F以降の車両はリニューアルが行われ、5直でも活躍していますが、9101Fに関しては唯一未更新で、東上線専属の編成となっています。9101Fは既に製造から40年以上が経過しているベテラン車両です。そんな9101Fですが、2021年6月以降、故障のために運用にずっと入っていない状況が続いています。今年に行われた撮影会で9101Fはパンタグラフを上げての通電さえもできない状態であるとアナウンスされたようで、重篤な故障状態が2年以上続いていました。ところが、9月の前半ごろから9101Fが通電し、森林公園の基地内を自走している姿が複数にわたり確認されています。
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9101F
今年の5月の段階では通電すらできない状況だったようですので、少なくとも故障の復旧工事が行われたことは間違いない状況です。運用離脱から2年以上が経過し、このタイミングで突如としての復活劇となり、大きな話題となっています。
ちなみに、通電が初めて確認された9月6日ごろの目撃情報では、3、9号車のパンタグラフが上がっていたのが確認されていたものの、6号車のパンタは下がったままでした。ところが、19日の目撃情報によれば6号車のパンタも上がっており、今月中にも更なる修復が行われたようです。更に一部のパンタグラフが綺麗になっているのも明らかになっています。おそらくパンタを交換したものと思われます。このような状況になっています。
私はこの復旧は廃車回送のためなのではないかと思っていました。実は故障車両が廃車回送のためだけに修繕されるという事例は東武では時々あることです。その代表格が20000系の21809Fでしょうか。21809Fはかつて2014年から3年以上にわたり運用離脱をし、運転台が撤去されるなど完全な部品取り車のような状況となっていました。ところが、2017年7月に突如として他の編成(21813F)と組み合わせることにより、運転台を復活させ、3年以上の留置の末自走での廃車回送を行ったという前例があります。こういった前例や、昨年の12月に同じく長期離脱をしていた11004Fが廃車となっていることなどもあり、今回の9101Fも廃車回送のための復活なのでは?と見ています。ところが、わざわざパンタを交換していたり、廃車回送程度ならば電装カットでも自走できると思われる5,6号車をわざわざ復帰させていたり、明るい兆候に見えなくもない状況になってきたようにも思えます。ただ、かつてボロボロの8000系8112Fを、連結器や渡り板などを再塗装の上、廃車回送に送り出したという話もありますし、復帰はさすがにないしょうかね。果たしてこの動きは廃車の為なのか、復帰の為なのか、注目ですね。
ちなみに9101Fは復帰するにしても、日中に廃車回送を行うにしても、デジタル無線の設置をしなければ本線を自走することは出来ません。ただし、深夜に線路封鎖をして自走させるならばデジタル無線は不要です。ちなみに11004Fにはデジタル無線は取り付けられていたので、自走で廃車回送が出来ました。今後、デジタル無線の設置が行われるのか、こちらも注目のポイントでしょうね。(新栃木に残っている6050系の廃車回送もデジタル無線はどうするのでしょうかね…?)※可搬式デジタル無線が搭載されたようです。
8111Fともども、長らく運用離脱状態だった車両たちに続々と動きが出てきていますね。8111Fは明るい話題ですが、9101Fも明るい話題になるでしょうか?今後の動きに注目です。
最後までご覧いただきありがとうございました!
追記:10/16に9101Fが寄居に向けて自走回送されました。今後、秩父鉄道を甲種輸送で伊勢崎線方面に向かうことになりますが、羽生で南栗橋方面に向かうか、館林方面に向かうかでこの車両の今後が確定しそうです。まぁ…この動きは…ね?