こんにちは!
今回はE501系に関する記事を書いていきたいと思います。
先日、勝田車両センターでE501系を4編成並べた撮影会が行われたようですね。最近ではLEDの行先表示器の編成と幕式の行先表示器の編成の2種類が存在していますが、そこに上野に乗り入れていたころの旧幕を搭載した編成も並べ、豪華な4並び撮影会が行われていたようです。ツイッターに参加された方の写真もたくさんアップされていますので、ぜひ見てみると良いと思います。
そんなE501系、現在でこそ常磐線の北の方の区間(土浦~いわき間)に封じ込められるような形の運用に就いており、いわゆる上野口までは足を伸ばしていませんが、2007年のダイヤ改正までは上野駅まで足を伸ばしていました。(足を伸ばしていたというよりもむしろ、上野~土浦の限定運用で、土浦以北の運用はありませんでした))E501系は1995年デビューですので、およそ12年で上野口を撤退し、走行区間ががらりと変わったことになります。それではなぜ、E501系は上野口をなぜ短期間で撤退したのでしょうか。今回はそのことを記事にしていきます。
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E501系
グリーン車サービスの開始によるもの
結論から先に書いてしまいますと、理由は簡単で、グリーン車サービスの開始によるものです。常磐線ではE531系の導入により、415系や403系,E501系の置き換えをスタートしていきます。そんなE531系の導入と同時に常磐線ではグリーン車サービスの開始していくこととなりました。E531系は2005年にデビューしており、デビュー当初はグリーン車を組み込んでいませんでしたが、2007年春のダイヤ改正よりグリーンサービスを開始。E531系はこれまで組み込んでいなかった編成も含めて、グリーン車を組み込み、サービスを開始していくこととなりました。これまでは415系などがグリーン車を搭載していなかったので問題はありませんでしたが、大多数がE531系に置き換わってしまえば、グリーン車を組み込んでいないE501系は上野口において邪魔な存在となるわけです。そこでE501系は上野口を撤退し、福島寄りの常磐線の中でも北の方の区間や水戸線などで使われるようになったという事ですね。
ちなみに上野口の撤退に伴い、E501系にはこれまで設置されていなかったトイレが設置されています。元々は常磐線の混雑緩和の通勤用の車両として使用することを目的に製造されたので、トイレもついていなかったのですが、使用区間の変更に伴いトイレも設置されました。現在E501系についているトイレは、新造時からついているものではないということですね。
当初はE501系は置き換え対象ではなかった?
このようにグリーン車サービスの開始により置き換えとなったE501系ですが、実はE531系の導入計画が立ちあがった当初、E501系は置き換え対象ではなかったのです。その根拠となるプレスリリースが以下のものです。
このプレスリリースには403系と415系を置き換えると掲載されていますが、E501系を置き換えるとは書かれていません。更に、なんとE531系はこの計画当初はグリーン車を組み込む予定さえもなかったのです。イメージなどを見ていただければわかると思いますが、グリーン車が連結されるとは一言も書かれていませんし、車両の編成図にもグリーン車は載っていません。このようにE531系はグリーン車を搭載する予定はなかったのですね。グリーン車が連結されていなければ、E531系もE501系も同じ4扉車の15両編成の車両ということで、置き換える必要は特にありませんね。E531系は130km/h、E501系は120㎞/hと、最高速度の差はありますが、415系の時代もE501系は限定運用だったので、引き続き限定運用にしてしまえば特に問題はありません。このように、E531系の導入が決まった2003年当初は、E501系は置き換えられる予定では無かったのですね。しかし、その後グリーン車の連結が決定すると、グリーン車のないE501系は邪魔になるということで、E501系もE531系の置き換え対象となったしまったというわけです。もし、E531系が当初の予定の通りグリーン車を連結していなけでば、E501系は今でも上野口で現役だったかもしれませんね。
このようにE501系はグリーン車の影響で上野口を撤退したということになります。グリーン車の連結されていないE531系とE501系が共存する常磐線を見てみたかったような気もしますが、グリーン車が無いと不便なのでね。グリーン車は連結されて良かったと思います。
最後までご覧いただきありがとうございました!