こんにちは!
今回は東武野田線に関する記事を書いていきたいと思います。
野田線(アーバンパークライン)で活躍している8000系のうち、最古参の編成が8150Fです。製造から今年で53年が経過しますが、60000系や10030型、他の8000系と共通運用で、急行運用にも入り、日々活躍しています。
そんな野田線ですが、2024年度以降に新型車両が導入されることが発表されています。2024年度ということは、2024年4月以降の導入となるものと思われます。そんな中、廃車第一号になるのか、最後の方の廃車となるのか、その境目に居るのが、この8150Fです。この編成、次に検査が切れるのが2024年3月なんですね。廃車になるか、検査を通すか、非常に微妙なラインです。今回は、過去にこの編成が起こした奇跡を振り返ってみたいと思います。
2016年6月 最初の奇跡
この編成は、まず2016年に幸運なことが起こっています。当時、60000系が導入されていた最中であった野田線。2016年のダイヤ改正からは急行運転が始まることも発表されており、野田線が大きく変わることになる年の一つです。この前年の11月には、8151Fと8154Fが廃車となるなど、8150Fよりも若い8000系にも廃車が発生していました。そんな中、8150Fにはまだ検査期限に猶予が残っていました。そのことが幸いしてか、後番が廃車となる中、見事この編成は6月に検査出場してみせたのです。この出場は奇跡と呼ばれ、ファンの間でも大盛り上がり。検査出場後はピカピカな姿のまま、野田線内で急行運用に就き、一躍人気者となった最初のきっかけでした。この時、たまたま検査期限が遅かったので、結果的に今日まで残れていますが、もし、8151Fや8154Fよりも早ければ、既に引退していた可能性が高いのですよね。(8154Fは5000系の部品を使っていたので、検査関係なく優先的に廃車になっていたかもしれませんが)検査順に救われ、今日まで6年以上活躍を続けているというのはまさしく奇跡だと思います。
2020年3月 奇跡はもう一度…
2020年3月、奇跡はもう一度起こります。前回の奇跡から4年、再び8150Fは検査期限を迎えつつありました。この年、8150Fは製造50年を越していました。過去に営業用の8000系が製造50年を越してから、検査出場をする例はなく、検査を通さずに廃車になるのではないかという噂も多くありました。その噂に追い打ちをかけるかのように、2020年2月からは11651Fに野田線転属改造の動きが見え始めていました。自称「駅員に聞いた」と言う人の廃車になるそうですよ~というツイートもあり、廃車になるのか、検査を通すのか、非常に気になっていた中でした。この時も8150Fは廃車の噂を吹き飛ばし、見事検査出場を果たします。営業用の8000系で始めて車齢50年を超えた検査出場でした。結局、11651Fは、この年の6月からの全線での急行運転開始に伴う予備車増が目的で、8000系の廃車は1編成も出ていません。この年の検査を無事に乗り切り、今でも8150Fは野田線で活躍を続けています。
次は2024年3月
次は2024年3月です。まだ2年後の話ではありますが、この編成はまた奇跡を起こしてくれるのか、ものすごく楽しみです。もし2024年に検査を通れば、車齢55年での検査通過となります。さすがに、その年で検査通過はしないのではないか…と思いますが、どうなるかは分かりません。仮に新型車両が2023年度中に製造され、2024年からの運行開始であれば、ほぼ確実に検査は通らないでしょう。しかし、2024年度から製造となれば、可能性は出て来るのではないかと思います。ちなみに、60000系の時は、2013年度から導入と発表されていましたが、製造は2012年度中で、デビューが13年の6月でした。これと似た動きになる場合は、8150Fは廃車の可能性が高いでしょうね。
しかし、まだまだ分かりません。過去に二度も奇跡を起こした同車ですから、3度目の奇跡もあるかもしれません。個人的には同車に野田線8000系Finalを飾ってほしいですけどね…。
今回は8150Fに関する記事でした。
最後までご覧いただきありがとうございました!