こんにちは!
前回はまとめ的なものを書いたゲゲゲの鬼太郎の感想ですが、今回だけは本格的な一話の感想を書きます。
見ていたらどうしても書きたくなってしまったのでw
というわけでお楽しみください!
ゲゲゲの鬼太郎 第6期 37話「決戦!!バックベアード」
脚本:大野木寛
絵コンテ:小川孝治
演出:岩井隆央
作画監督:浅沼昭弘
ありがとうアニエス。あなたが見せてくれたのは西洋妖怪の残酷さだけではなく、立派な姉妹愛でした。
「正直迷惑な奴が来たなぁ…。」
最初はアニエスに対してそんな感情しか持っていませんでした。ですが、話が進み鬼太郎やマナと接する度に優しく、温かくなっていったアニエス。本当に魔女としても成長してくれた姿は感動ものでした。その温かさはアデルにも通用するものがありましたね。二人の姉妹愛。これは西洋妖怪と戦った中で一番の思い出になりました。失ったものは多く、大変でしたよ。でも、二人の愛を見ていればそんなのも吹っ飛んでいった。きっと鬼太郎たちだってそう思っているはずです。
では部分感想を書きます。
場面は目玉おやじの呼びかけによりマナが目を覚ます所からスタートします。先週の放送分で空から落ちたマナはどうなるかと思いましたが、ちゃんちゃんこのおかげで無事だったようです。それにしても、ご先祖様の霊毛で編まれたちゃんちゃんこを前回から目玉おやじがいちいち言っているのがとても気になりました。
そこでマナは初めて元は人間だった妖怪。つまりブリガドーンで犠牲となった人間と出会います。この黒い謎の影が過去に日本で起きた悲惨な出来事を思いだしてしまうぐらい、不気味で恐ろしいものでした。ここで言えるのは、このブリガドーンは悲惨な出来事と同じぐらい大変で悲惨なことだということですね。
しかしマナだけは妖怪になっていない模様。何故でしょうね?そこでマナの手には紫色の光ものがついていました。ここで目玉おやじがピンときます!なんとアニエスのキスだったのです!
前々回に勇気をくれたお礼として、アニエスはマナの手にキスをしていました。あの時はなんとも思いませんでしたが、まさか今回の伏線だったとは…。なかなか手の込んだことをしてきますねw
人間で恐らく唯一無事なマナは目玉おやじと共にブリガドーンを止めることを決心します。
その後マナは鬼太郎が倒れ込み、アニエスがコアとなっている最中の現場に突入してきました。二人の苦しむ姿を見て悩むマナですが、そんなマナに話しかけるひとりの女が…それはアデルでした。
アデルは
「これを…鬼太郎に…。」
といって石を渡そうとしています。
それはアデルが日本軍の見方になった決定的瞬間でした。前回まではアニエスの事は庇うものの、ブリガドーンは相変わらず起こそうとしていたアデル。しかし今回は違いました。鬼太郎に回復用の石を渡そうとしたのです。これはきっとアニエスを助けたいという思いもあったと思います。ですが、アニエスの日本妖怪との絆を見て日本妖怪の事を見つめ直したのだと思いますよ。
アニエスはアデルにとって「与える人」となっていることも読み取れますよね。
自分のトップであるバックベアードを捨て、敵に加勢するなんて、いつバックベアードに殺されてもおかしくはありませんよね。しかし、それを覚悟してまでマナに渡したということからアデルの強さが見えた気がします。そもそも真面目さで自分の実力の無さを補おうと努力している時点で心は強いと思いますよ。
マナは目を見てアデルの真剣さを見抜きました。それは"アニエスと同じ目をしている"ということでした。流石は姉妹というところでしょうか。ですがそれを見抜いてしまうマナもアニエスのことをとても心配していたのだと感心してしまう所です。
「すまなかった…とは言わない。謝ったところで信じられないだろう。」
「信じられない。だけど、これだけは分かる。あなたは本気でアニエスを助けたいんだって。」
その後は短い会話を交わしながらアデルは石をマナに渡します。
マナだって自分を下手したら死にまで追いやるところだったアデルのことを許し、信じるはずはないですよね。本人もそう言っていますし。でもその事が更によく分かるのはマナの言葉使いではないでしょうか?あくまで対等な言葉使いでしたから。敬語も使わず、まさしく敵と見方の話し合いみたいでした。それはアデル自身も分かっている筈ですよ。だから礼は言わなかったのですから。
石を受け取ったマナは鬼太郎と助ける為にバックベアードに見つかることを恐れずに鬼太郎に近づきます!ここら辺の一連の動作に目玉おやじから止めが入っても迷いもしなかったところには、マナの強さが見えました。本当に二人を助けたいという思いが強かった、もっといえば強すぎたのだと思いますよ。本当に優しい子ですよ。
途中でバックベアードに見つかり、攻撃を受けてもめげずに進むマナ。痛々しいものではありましたが、本当に強かったです。その強い思いが見事に伝わり鬼太郎のもとに石が渡ったのも凄く感動しましたよ。
そんな一人の人間。魔女からのキスで妖怪にならなかった人間一人のお陰で鬼太郎は元気を取り戻すことになりました。
マナからのちゃんちゃんこを繋ぎ、指鉄砲を撃つ鬼太郎。それが直撃したときには倒したかと思いましたよ。ですが、バックベアードは最終形態に姿を変え、鬼太郎の前に現れたのです。
そんなバックベアードの強さは格違い。鬼太郎も押されています。
そんな最中にもアデルはまたマナに話かけます。
今度はアニエスを助けるという自分自身が行動するために連れて行ってくれということでした。
体が言うことを聞かん。というのは前回のあのダメージを喰らっていたら当然といえば当然ですよね。ですが、その体でも自らがアニエスを助けるという強い思いはとても心にくるものがありました。これが姉妹愛なのかと…。バックベアードをも超えた姉妹愛なのかと…。
その真剣な様子を見たマナは再び手を貸します。マナとアデルが腕を組み合いながら、アニエスを助けたいという一つの共通の思いを胸に立ち上がるときが来たのです。
アデルの苦しそうなのだけど、頑張るその姿。つい先週まで憎たらしかったのが嘘のようでした。人、いや魔女って一人にこんなにも影響され、こんなにも変わるのですね。たった一人でも与える力というのは凄いものです。
しかしタイミングが非常に悪かった。アデルとマナが向かっている最中に別の場所で戦っている鬼太郎は倒れ、バックベアードによそ見をする暇を与えてしまい、ふたりがアニエスを助けようとしているのがバレてしまいました。その瞬間にビームを打たれてしまいました…。
立ち上る赤色の煙。それは鬼太郎の何かを刺激し、本来だせる力以上の力を出すことにつながりました。
思いっきりタックルする鬼太郎。その目は本気で怒った時の目でした。大切な友達のマナを無くされた怒りというのはもはや誰にも止めることはできず、その暴走した力でバックベアードと同じぐらいの強さになりました。
鬼太郎にとってそれだけマナは大切な存在だということですよ。大切な人の為に強くなった鬼太郎のことを応援したくなるようなシーンでしたね。
マナたちはアデルの魔法により無事でした。一度は力尽きたもののマナのアニエスを助けたいという強い気持ちでもう一度立ち上がったのを見ると思わず嬉しくなりましたね。
近くまで来たときアデルはマナを離しました。少し強引に。ですが、それはアデルの優しさでした。人の子を巻き込んでは悪い。自分が助けないとという気持ち。これがマナを巻き込まないということに繋がったのです。
アデルの命を懸けると決めた姿はとてもかっこいいものだったと思います。
武器が消えても、手が痛くても、どんな傷みにも負けない妹を思う気持ち。離れていた年月は長く、心も離れたのかもしれません。ですが、やっぱり離れてもまた戻る姉妹愛。それはブリガドーンのコアという一種の流れを逆らうほど強いものだったのですね。
戦いの方はというと、ついに最終決戦に突入しました。赤色のビームと指鉄砲のぶつかりあい。
「鬼太郎よ。何故抗う?世界を支配し世界から争いを無くしてやろうと言っているのに。」
「お前に支配されたくなんかない!」
「強いものが世界を手に入れる。当然の理であろう。貴様ら弱者はたった一つの条件をのめばいい。このバックベアードを帝王として崇め、ただ命令に従い奴隷となる。そうすれば貴様ら弱者の命を守ってやると言っているんだぞ。争いのない平和な社会。貴様ら弱者が最も望む世界ではないか。」
「強いものが弱いものを支配するのが当然の世界?守ってやるから奴隷になる?帝王として崇める?
僕はそんな世界もお前のような独裁者の存在もだっい嫌いだぁー!」
独裁者が支配したところで、奴隷を守るわけないじゃないですかw こんな争いを起こしている奴が平和な社会なんか作れる訳ないじゃないですかw ふざけんなよ!と言いたくなるような呆れた言い分ですよね。
バックベアードの考えはおかしいですよ。独裁が平和をもたらす筈がありません。どうせお前は奴隷として戦わせようと使い捨て兵士として使うんだろ?そんなこと馬鹿でも分かるわ。今更平和をもたらすとかこんなことをした人が言うことではないですよw
バックベアードはどこまでも憎たらしい存在ですね。
ゲゲゲの森は独裁者がおらずみんなが自由に暮らしているから成り立っているのです。バックベアードの独裁によってそれが崩れるなんてこと絶対にあってはいけないことですよね。
そんな思いはどんどん強くなっていきます。
「他人を大事に出来ない奴が世界を統べることなんてできる筈がない!」
そうまさしくその通りですよ。
こんな奴がトップに立ったら崩壊まっしぐらですね。
耳長の事を生きる価値がないと言ったバックベアードに負けるわけにはいかない!そんな強い思いは指鉄砲の威力を強くするのに十分すぎるものでした。その力はバックベアードをも倒すことを可能としたのです!
更に姉妹の方も指輪を取り戻し、ブリガドーンを終了させました。つまりアニエスを守り抜いたのですよ!
誰かを助けたい。誰かを守り抜きたい。そんな強い思いがバックベアードを倒すこと。そしてブリガドーンを止めることに繋がったのです。
本当に小さなことかもしれません。ですが、誰かを思う気持ちは時にとてつもなく強い力を発揮することがあるのです。今回だって、実力的にはバックベアードの方が上だったと思いますよ。しかし、ゲゲゲの森を独裁から守り抜きたいという強い思いこそがあの力強い指鉄砲だったのだと思います。
その後…。
鬼太郎はマナにアニエスが出発するということを伝えにきました。
魔女のくびきから逃れた分、旅に出るそうです。
そんなアニエスにお別れを言うため、マナはゲゲゲの森に入ることになりました。何気に始めてのゲゲゲの森となりました。
そしてお別れの挨拶です。
アデルがマナのことを始めてマナと呼んだこと。そしてマナもアデルのことをアデルさんと呼んだことからも、完全に打ち明けたことが分かります。何気に嬉しかったです。
そしてアニエスともお別れの言葉を交わします。
「いっぱいありがとうね、マナ。マナのおかげで本当に…サンドイッチ、パンプキンスイーツ、たい焼き…。みんなおいしかった。また近いうちに食べにくるから案内してね!」
そうして約束した後、握手を交わしました。
何気なく一緒に遊んだ思い出。これが一番アニエスの心に残ったということは、マナにとっても嬉しいことだったと思います。全部何気ないことなんですよ。でも、その何気ないことが、親も無く、姉も頼れない。そんな状態だったアニエスにとって心の光だったと思います。その事を素直に伝えてくれたのはアニエスが本当に素直になったと思ったものです。
そして、別れが決して永遠の別れではないことも嬉しかったですね!
また近いうちと言っていましたから、再登場に期待したいところです!
待っていますよ!アニエスとアデル!
その帰り道、名無しはまたマナに星を打ち込みました。一つ、二つ、三つ目。名無しの野望とは一体なんでしょうか?
こんな感じです。かなり雑に書きましたがお許しをw
名無しはおいておくとして、アニエスの再登場は本当に楽しみにしていますよ。制作の方?今から楽しみです♪
最後までご覧いただきありがとうございました!