こんにちは!
今回はJR九州の機関車事情に関する記事を書いていきたいと思います。
さて、先日、川崎重工においてJR九州向けと見られる黒色塗装のDD200 702が目撃されています。DD200の700番台は701号機がJR九州向けに既に製造されており、それに続く続番となっていることから、JR九州向けと見て間違いないでしょう。DD200 701は2021年に製造されており、かなり期間は空きましたが、いよいよ2機目が誕生しましたね。
一機目のDD200 701は熊本車両センターに配置されていますが、現在の所、DD700導入に伴うDE10の廃車は発生していません。ただし、1機が暫定で運用離脱をしているようです。DD700も基本的にはDE10と同じような使われ方をしており、ななつ星の補機や配給などの各列車で使われています。1機目はDE10の廃車は発生させませんでしたが、今後2機目が出てくると、いよいよ廃車になる機関車も出てくるかもしれませんね。
JR九州 DE10
しかし、JR九州は今後、新型機関車の導入は702号機にとどまらず、多数の車両を増備していく計画があります。その計画が書かれているのが有価証券報告書です。
https://www.jrkyushu.co.jp/company/ir/library/securities_report/__icsFiles/afieldfile/2024/06/21/9142.FY2024.securities_report.pdf
こちらの報告書に今後の車両の新製計画等が記載されていますが、ここに「ディーゼル機関車の新製」という項目があります。この項目では2027年3月までに約18億の予算を使って機関車の新製が続くことが予定されています。今回のDD200 702が落成した後も、2026年度までは増備が続くということですので、後約1年半ほどでしょうかね。ここまで続くとなると、DE10は全廃となる可能性はあるのでしょうか?JR九州に所属しているDE10は熊本車両センターに7機、鹿児島車両センターに1機配置されています。既にDD200が1機配備されていますから、あと7機でDD200 701導入前の機関車体制と同じだけの数を揃えることは可能です。製造時期だけを考えるならば、十分の時間的ゆとりはありそうです。
ただし、一つ気になるのは予算の都合です。2023年度に約4億をDD200の製造費用に費やしていることが確認されています。(有価証券報告書に記載)ただし、あくまでも2023年度に費やした費用であり、更に追加で費用がかかっている可能性はあります。新型機関車関連の費用総額の18億ですので、仮に一機当たり最低の4億だとしても、4機分ほどのみしか導入できない価格ではあります。4億以上追加で費用がかかっていれば、3機になる可能性もあります。予備機を減らすとしても、701号機合わせて4~5機で8機を置き換えることは可能なのか、これは気になる所です。もしかしたら、この発注分ではDE10は全廃にならず、もう少し残り、2027年度以降に更なる発注をかける可能性もあるのかもしれませんね。この辺りは今後の動向に注目なのかなと思います。
今回はDD200に関する記事でした。今後、何機誕生するのか、またDE10を全廃する可能性はあるのか、注目です。
最後までご覧いただきありがとうございました!