こんにちは!
今回は車内設備に関する記事を書いていきたいと思います。
皆さんは、フリースペースの位置を意識したことはありますか?鉄道会社によって設置号車は異なりますが、JR東日本の場合は基本的にクハに設置されています。ただし、E235系やE131系の場合は編成中の全車両に付いていますが、E233系以前の車両は基本的にクハです。しかし、E233系以前の車両にも関わらず、一部車両のみはクハではなく、モハ(2,9号車)に設置されている車両が存在します。その車両というのは、地下鉄直通対応車両です。現在、JR東日本には地下鉄直通車両として、東西線に乗り入れるE231系800番台と千代田線に乗り入れるE233系2000番台が存在しますね。更に、現在は地下鉄に乗り入れることは出来ないものの、かつて地下直車両だった車両として中央線で活躍している209系1000番台も存在します。これらの3つの番台の車両はフリースペースがクハではなく、2号車と9号車に設置されています。
209系1000番台
なぜこんなことになっているのかと言うことですが、東京メトロの車両に仕様を合わせるためです。近年こそメトロの新車・B修車は全車両にフリースペースが付いていますが、これらの3つの形式がデビューしたころ、営団・メトロ車は2,9号車にフリースペースが設置されているのが一般的でした。209系1000番台,E233系2000番台のデビュー時には営団6000系が活躍していましたが、この車両も車椅子スペースは2,9号車(組成変更によりこれらに加え8号車にも設置されていた車両もありました)でしたし、16000系も3次車までは2,9号車です。E231系800番台のデビュー時、B修のされていなかった05系のフリースペース設置号車は2,9号車でした。このように営団車の仕様に合わせた結果、地下直車のフリースペース設置号車が異なります。
E231系800番台
このように異なるのですが、更にE231系,E233系は2号車、209系は9号車フリースペースの正面通常席になっているのが珍しいポイントです。基本的にフリースペースの正面の座席は優先席になっています。車端部の一か所に優先席とフリースペースが纏まっていることが多いのです。ところが、地下直車の場合、フリースペースの前の座席が通常席になっている箇所が存在します。
このフリースペース前の座席は、向かい側に人が座らないため、空いているときには景色も見やすく快適なのですが、ほとんどの車両がフリースペース前は優先席になっているため、座るのに躊躇してしまうのですよね。しかし、これらの車両の場合はフリースペース前が通常席なのでなんの躊躇いもなく座れます(笑)そのため、これらに乗るときはこの座席に座ることが私は多いです。特に中央線は209系1000番台のGTOの音を聞きながら景色を見れるのでこの座席は非常に楽しいですね。空いていれば他人と目線を合わせることなく景色を見ることが出来るのでおすすめです。
ちなみにE233系2000番台はもともと2号車4番ドアに優先席があり、通常席フリースペースではありませんでした。しかし、2017年の小田急線直通に併せて優先席の位置をメトロ車や小田急車と同じ1番ドア側に移動されました。それに伴い、通常席フリースペースが誕生しているため、実は新製時からこのような席があったわけではないのですね。これも面白い点かと思います。
E233系2000番台
今回は地下鉄直通車ならではの特権、フリースペース前通常席に関する記事でした。これらの番台に乗る際はここに座ると快適かもしれません。少なくとも個人的には非常におすすめです!
最後までご覧いただきありがとうございました!
※209系の通常席+フリースペースは2号車ではなく9号車です。