てつとお(ポケモンガオーレ、アニポケ、鉄道)のブログ

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主に鉄道記事、アニメ感想を書いています。

同種車同士で置き換え!? JR北海道の面白い観光列車事情【ノロッコ引退・キハ143観光化】


こんにちは!
今回はJR北海道の観光列車に関する記事を書いていきたいと思います。
今年の頭、元日から面白いニュースが飛び込んできました。そのニュースというのが、キハ143系の観光列車化です。キハ143系は以前から「別の活用用途を検討している」という報道がなされており、今後が注目されていました。そして2023年10月ごろにはキハ143‐101,151を除く2両×4編成が釧路工場に入場しました。その後しばらく動きはなかったものの、2023年12月31日にはキハ143系が観光列車に改造されることが明らかになったのです。
www.hokkaido-np.co.jp
赤い星、青い星(いずれも仮称)という観光列車が水戸岡鋭治さんデザインで誕生することが明らかになったのです。運行開始は2026年度ということで、2年後です。赤い星は豪華観光列車として改造、青い星は普及型観光列車(一般的な価格帯の観光列車)として改造されるようで、それぞれ4両編成の観光列車が誕生するとのこと。改造費用は17億円ということで、相当に金をかけた観光列車になりそうです。


種車になるキハ143
2026年度ですからまだまだですね~などと言おうと思っていたのですが、もう2年後ですか…。記事を書いていてびっくりです。  



そんな新観光列車ですが、この観光列車のデビューと同時に、現在活躍しているノロッコ号が引退する予定であることも同時に報道されています。現在、ノロッコ号は釧網本線を走るくしろ湿原ノロッコ号と、富良野線を走る富良野・美瑛ノロッコ号の二つが走っていますが、いずれも置き換え対象と言うことです。この二つのノロッコ号はDE15と50けい客車によって運行されています。この車両が老朽化が進んでいるということで、先述のキハ143の新観光列車に置き換えということです。


くしろ湿原ノロッコ号
ノロッコ号の客車側の車両は50系車両ですが、この車両は後継のキハ143系の種車と変わらないのですよね(笑)キハ143系は50系客車に運転台やエンジン等を取り付けて自走できるようにした気動車ですので、車体は50系客車の車体です。そのため、キハ143系が50系のノロッコ号を置き換えるということは、実質的に同形式同士の置き換えとなるわけです。これまた面白いことをするなあ…と思います。おそらく老朽化というのは、機関車側の老朽化も大きいでしょうから、(50系よりもDE15の方が古い車両で、車齢45年を超えています)単に50系同士だけの置き換えというわけではありません。また客車側を見ても、50系同士の置き換えとはいえども、キハ143系の方は気動車改造時に台車やエンジンはキハ150系と同じように揃えられていますので、足周りは新しい車両です。このように厳密に見れば、ちゃんと意味のあるものになっているのですが、50系同士、更に製造時期もほぼ同じ車両での置き換えという字面は面白いなと思いますね(笑)

このように50系同士での置き換え劇が行われようとしているJR北海道の観光列車。キハ143という面白い形式に再転用先が見つかって非常に良かったなと思います。ちなみにキハ183系のノースレインボーエクスプレスも解体や廃車はされておらず留置が続いており、こちらにも今後を期待する声が若干あるようですね。また今回の報道も北海道新聞がスクープしただけで、JR北海道から正式な発表はされていませんので、正式な発表も待ちたいところです。今後のJR北海道の観光列車事情は面白いことになりそうですね。
最後までご覧いただきありがとうございました!