こんにちは!
今回は東武8000系の8561Fに関する記事を書いていきたいと思います。
1/11、東武鉄道所有の営業用の8000系の中で最古参の編成であった8561Fが北館林に廃車回送されました。8000系2連ワンマン車は8563F,8564F,8570Fで既に廃車になっており、それに続く形での廃車となりました。8561Fはおよそ53年に渡り活躍し続けましたが、年末の11258Fのデビューによりお役御免となったようです。今後も続々と10050型2連のワンマン車が誕生してきますので、8000系は引退していくのでしょうね。
そんな8561F、廃車は1/11と、年を跨いでの廃車となりました。しかし、11258Fのデビューは昨年の12/21なんですね。そして8561Fは11258Fデビューのタイミングで一旦北春日部に戻り、車輪転削などのメンテナンスを行い、年末年始に再び館林地区で活躍した後に、1/9が最終運用日となりました。そして1/10に北春日部に戻った後、1/11に廃車となっています。11258Fと8561Fが共存していた期間が一時期あったということなんですね。昨年末に北春日部に戻った際に、そのまま運用離脱をしてしまっても良さそうに見えますが、なぜ一旦復帰し、年始の廃車となったのでしょうか。今回はそのことについて考えたいと思います。
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8561F
考えられるのは、お正月の大師線増便が関係している可能性があるのではないかということです。先日の記事でも書きましたが、お正月の三が日、東武大師線は2運用に増便されます。それに伴い、都内ワンマンの8000系は通常5配置4運用のところ、お正月は5配置5運用となるのです。そうなると、予備がゼロになるわけです。この状態で、仮にどれか1編成でも故障した場合、車両が足りなくなりますから、館林の車両を持ってくることになるのですね。しかし、館林地区の2連運用も、通常は9配置8運用ですので、あまり余裕があるような状況でもありません。(一応、足りない場合は3連の800系列を持ってくることは出来ます)そうなると、11258Fを導入してすぐのお正月に8561Fを廃車にしてしまっては、仮に11258Fが壊れ、更に都内ワンマンの8000系が壊れると、車両数がかなりカツカツになるわけですね。11258Fはデビューしたばかりの車両で、更にしばらく疎開されていて走っていなかった車両ですから、必ずしもうまく走るとも限りません。実際に12/31に車両故障を起こして、北春日部に臨時回送されています。館林がそのような状況の中、都内ワンマン運用が増えているわけですから、故障が重なってしまった場合、運用が回しにくくなる可能性があるのですね。その回避のため、少なくともお正月運用が増えている期間に間しては、8561Fも11258Fも使うことで、予備車を増やす目的があった、そのために8561Fの引退は年を跨いだのではないかと考えられるのではないかと思われます。そしてお正月増便がなくなった段階で、廃車にしたと、こういったことが考えられるのではないかということですね。
要するに予備車確保の目的があったのではないかということです。8561Fもお正月の大師線を間接的に支えた一員で、これこそが最後の務めだったのでしょうね。私は8561Fが年を跨いだ理由についてこのように考えています。
今回は8561Fが年を跨いだ理由を考える記事でした。
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