こんにちは!
今回は関西ネタの記事を書いていきたいと思います。
今回扱うのは泉北高速鉄道の3000系という車両です。泉北鉄道高速鉄道とは大阪府の中百舌鳥~和泉中央駅を結ぶ鉄道です。中百舌鳥からは南海電鉄に直通運転を行っており、なんばまで足を運びます。そのためなんば~和泉中央までの直通運転が行われており、泉北高速鉄道の車両は南海線内でも見ることが出来ます。そんな泉北高速鉄道、昨年末に南海電鉄と合併されることが発表されました。合併されるのは2025年度早期ということであと1年ほどで合併されることとなります。昨年は新京成電鉄と京成電鉄の合併も発表されており、この二社の合併は大きな話題となりました。合併ということで、設備や車両などは南海電鉄に引き継がれることになりますが、そこで気になるのは3000系という車両です。
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泉北3000系
泉北3000系は1975年から製造された車両で、南海の6200系をベースに作られた車両です。現在活躍しているのは1977年~1990年にかけて製造された車両たちです。一番古い編成で、製造から45年が経過しています。
泉北3000系には大まかに分けて三つの形態が存在します。まずは一般的なセミステンレスの車両です。(上記の写真) こちらが標準タイプとなっています。続いて、ステンレス製の車両も存在します。
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ステンレス車
1986年以降に製造された車両のみがオールステンレス車となっています。
更に先頭化改造車も存在します。
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先頭化改造車
モハ2両を先頭化改造し、2両編成の車両となっています。
これまでに多数の廃車が発生していますが、現在ではセミステンレス車が4両×2編成、ステンレス車が4両×3編成、先頭化改造車が2両×2編成の24両が在籍しています。
このように古い車両のため、この車両は置き換えが示唆されていました。泉北鉄道は南海8300系をベースとした9300系という車両を2023年度に導入し、今後この車両で3000系を置き換えたい方針を示していました。
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ただし上記記事に書かれている通り、3000系の置き換え時期などは未定となっており、詳しい置き換え計画があったわけではありません。実際に昨年に8両が導入されたものの、9300系が導入される以前の3000系の所属数と変わっておらず、この形式の導入による廃車は発生していません。そんな中で発表されたのが先日の合併報道です。9300系の追加増備の先行きが見えない中での合併発表ということで、どうなるかは気になるところです。もしかすると、南海は全車両引継ぎ、引き続き使用継続するか、もしくは既に導入された9300系8両分のみ廃車にし、残りは引き継ぐ、こういった可能性もあるのかなとは思います。泉北では置き換え時期となっている3000系ですが、南海では同世代の6200系が活躍しており、こちらには置き換えの話は聞こえてきません。こういったことからも、3000系を引き続き南海が活用していく可能性もあるのかなと思っています。
実は泉北3000系の南海への譲渡というのは過去にも起こっています。2013年度、14両の3000系が南海電鉄に譲渡されているのです。当時、所有両数削減により3000系からは余剰が発生していたのですが、その車両を南海電鉄が購入。そして現在では南海3000系として南海本線で活躍しています。泉北3000系が合併時に南海電鉄に引き継がれるとするならば、2013年に発生した譲渡劇の再来となるというわけです。
仮に合併時に3000系が引き継がれれば、運用がどのようになるのかは気になることろです。3000系は南海高野線の急勾配区間に入線対応をしていないとのことなので、引き継がれるならば引き続き泉北運用に入るか、もしくは本線で走ることになりそうです。ちなみに2013年に譲渡された南海3000系は本線での活躍となっています。
合併により引き続き使用継続の線も見えてきたような気がする泉北3000系。果たして今後はどうなるのでしょうか。気になることろです。
最後までご覧いただきありがとうございました!