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E217系の廃車順 もう検査を通す編成は現われない!? &Y-8編成が生き残る理由


こんにちは!
今回はE217系に関する記事を書いていきたいと思います。
昨夜、E217系Y-19編成が長野総合車両センターに廃車回送されたようです。


E217系Y-19編成
つい2週間ぐらい前に撮影した写真ですが、この写真を撮った後、1週間後ぐらいには運用離脱をしてしまったようです。装置保全が迫っている車両で運用離脱が近いことは分かっていましたが、年明けぐらいまでは残るかと思っていました。日頃の記録が如何に大切かですね。(それにしてもいつまで夜配給なんでしょう…。夜配給が続く限り、いつまで経っても撮影に行けません…(笑) いずれ昼に戻ってほしいものです。)

そんなY-19編成は装置保全が迫る中での廃車となっており、こちらは従来のE217系の運用離脱編成と同じ条件となっています。ところが、Y-19編成廃回の1週間前に廃回が行われたY-38編成に関しては指定保全を迎える中での廃車となっています。従来は指定保全が迫る車両に関しては、廃車にせず検査を通してきました。ところが今回は廃車となっているのですね。参考に8月以降に廃車となった基本編成の次に迎える予定の検査種別をまとめたいと思います。

 編成  次回検査
Y-36編成 指定保全
Y-2編成   装置保全
Y-20編成 装置保全
Y-18編成 装置保全
Y-36編成 指定保全
Y-19編成 装置保全

このようになっています。Y-36編成とY-38編成は次回検査が指定保全となる編成となっていますね。このように、指定保全が切れる車両に関しても廃車となっており、従来の装置・車体保全が迫っている車両から優先的に廃車にする方針から全ての検査切れの車両を廃車にする方針に、廃車順が変わってきているわけです。E217系は指定保全であろうとも、もう検査を通す編成は現れない可能性が高いのではないかということですね。つまり今後は検査種別に関わらず、検査期限が迫っている車両が廃車になる可能性が高いということです。実際に基本編成のE217系で指定保全を通す車両は8月16日のY-42編成の出場を最後に現れていません。付属編成も8月のY-140編成が最後です。今後も余程のことがない限り、検査を通す車両は現れないのではないかということですね。  



このようになっていますが、一つ気になるのはY-8編成です。最近廃車になったY-18~Y-20、Y-36編成はいずれも2020年の9月以降に検査を受けた車両で、現在の廃車は2020年の末ごろに検査を受けた車両が中心となっていました。そのため、Y-19の廃車で、2020年中に検査を受けた車両は1編成を除き、廃車回送が行われました。そして残っている1編成というのが、Y-8編成です。この車両は2020年4月に指定保全を受けた車両です。2020年後半に検査を受けた車両が次々と廃車になっているにも関わらず、2020年4月に検査を受けたY-8編成が生き残っているのですね。これがなぜなのかを残りで書いていきたいと思います。Y-8編成が生き残る理由は疎開が異様に多かった編成だからです。2020年に検査を受けて以降、2021、2022年にそれぞれ3か月、2023年に6か月ほど疎開されており、通算12か月、約1年ほど疎開状態が続いていました。そのため、同時期に検査を受けた他の編成よりも走行距離が少ないわけです。新保全体系は走行距離で検査が決まりますので、あまり走っていないY-8編成の検査切れは、2020年後半に検査を受け、あまり疎開されていなかった車両よりも後だと考えられるわけですね。こういった事情が重なり、Y-8編成の廃車が後回しにされているということです。とは言えども、廃車はそう遠くはないとは思います。いつまで残るか、なかなか予測しづらいのかなとは思います。


Y-8編成
ちなみに今後、Y-8を除くと、Y-46、Y-21、Y-22…の順に検査が切れていきます。Y-46も次は指定保全切れの車両ですが、おそらく検査は通さないでしょうね。もう通さなくても車両数が確保できるようになってきていますので…。
今回はE217系に関する記事でした。
最後までご覧いただきありがとうございました!