こんにちは!
一昨日未明~きょう未明にかけて、03‐135F2両が東京メトロの千住基地から上毛電鉄の大胡車庫まで輸送されました。以前、甲種輸送について話題にしたことがありましたが、ルートは東武鉄道経由での輸送でした。そして気になる牽引車両については、千住基地から、東武の新越谷駅までは自走、新越谷から赤城までは東武の800型801F、上毛鉄道線内は700形712F、大胡駅から基地まではでは101形での牽引となったようです。東武線内ではDE10でも8506Fでもなく、800形でしたね。800形はモハ2両ですが(03系と連結すると2M3T)、8506Fはモハ1両(1M4T)ですから、この辺りが関係しているのかもしれません。今後、2月ごろにデビューするとのことですので、楽しみですね。
そんな03系ですが、譲渡経緯が本日のダイヤモンド・オンラインにて公表されています。
diamond.jp
この記事では、上毛電鉄が新型車両を導入できなかった経緯、そして03系購入の経緯が紹介されています。
まず、新型車両が導入できなかった経緯について、「車両の新造コストが上がっているうえ、小ロットの発注となるため設計費用がペイできず、補助金の範囲で購入できないことが判明したからだという。」という記載がされています。以前、前橋市議会では、受注可能業者が存在しなかったという答弁がなされていたことがあり、これが新車導入を断念した経緯と見られていました。ただ、正確には「上毛電鉄側が提示した金額での受注を受ける業者がいなかった」ということでしょうかね。金額を上積みすれば、受注する業者もいたのかなと、この記事を見る限りはそのように思えます。
そして譲渡の経緯についてもメトロと上毛に取材されています。メトロ側は譲渡経緯について、「なぜ、譲渡用の03系が残っていたのか。東京メトロに聞くと廃車後、千住の車両基地に留置していた車両とのことだが、いつから話があったのかなど譲渡の経緯は差し控えたいとのことだった。」と回答したようです。ところが、上毛側によると、「実は東京メトロの子会社であるメトロ車両から売り込みがあったのだという。」と答えたようなんです。つまり、なぜ03系が残っていたのかメトロは答えることは出来ないが、上毛によると、譲渡話を持ち掛けたのはメトロ側だったということです。何とも意味深な記載ですね。以前から、この03系については他社にもっていく予定であり、その話が頓挫したため、上毛が購入することが出来たという噂がありました。その推測については、私も以前記事にしています。今回のメトロ側の回答を見る限り、譲渡経緯の回答を差し控える理由として、頓挫する前の鉄道との取引があり、その関係で答えることが出来ないと推測することもできるのではないかなと思います。そして驚いたのが譲渡話を持ち掛けたのがメトロ側だったということですよ。メトロ側からこの車両余っていますよ、と提示したようなんですね。やはり、元々他社に譲渡予定だった分が余ってしまったために、残った分の車両について、メトロが購入先を探していたのではないかなと思ってしまいますね。そう考えると、当初中古を探していたにも関わらず、良い出物が無かったがために新車導入計画に変更した上毛電鉄が、なぜこのタイミングで03系を購入することが出来たのか、いろいろとつじつまが合う部分が多いのかなと感じます。
今回は03系上毛電鉄に関する記事でした。
最後までご覧いただきありがとうございました!
上毛電鉄に何系を何編成導入するのかという議論があるので、平成30年の予算委員会での論点をまとめておきます。
— 久保田ゆういち (@ACE_GUNMA) 2023年3月1日
・車両長18mの中古車両を探しているが見当たらない。
・2編成を更新をして、廃止した車両から部品を調達するなどして長寿命化を図る。→当時は2編成の新造を検討していました。
参考:新型車両導入の経緯について。