こんにちは!
今回は中央快速線に関する記事を書いていきたいと思います。昨日、中央快速線の神田駅にて朝ラッシュ時間帯の真っただ中に人身事故が起きました。朝ラッシュに直撃したということで、混雑なども酷かったようです。
そんなこともあり、昨日はツイッター上で中央快速線にホームドアを付けてほしいという意見が結構見受けられましたね。ただ、中央快速線にホームドアが設置されないのには理由があります。今回は設置するのが難しい理由を考えてみたいと思います。
一番の理由はグリーン車
中央線にホームドアが付かない一番の理由はグリーン車が導入されるからです。中央快速線では2025年度からグリーン車が設置され、現在10両編成で運行しているところを、12両編成での運行に変わります。そのため、今ホームドアを設置してしまうと、グリーン車が連結された際、ホームドアとドア位置がズレてしまうのですね。そのため、中央快速線はグリーン車を連結してからでないと、ホームドアを設置できないわけです。この理由が一番大きいと思われます。
209系1000番台もネック
続いて、209系1000番台が活躍していることもネックな理由の一つです。なぜ209系1000番台がネックなのかというと、クラッシャブルゾーンがないからです。なぜこれが問題なのかというと、クラッシャブルゾーンの有無で先頭部のホームドアの幅が異なってくるという事情があります。先頭部の運転台近くの2つのドアの間隔が、クラッシャブルゾーン付とそうではない車両では異なってくるのです。そのため、クラッシャブルゾーン付のE233系と付いていない209系1000番台ではホームドアの幅が異なってくるのですね。この二つに対応するとなると特大タイプのホームドアを導入しなければなりません。しかしあと1年ちょっとしか走らない予備車2編成のために特大タイプを取り付けるのも、費用対効果が低いということが分かると思います。そのため、209系1000番台が引退した後にホームドアを取り付けなければならないということです。(ちなみにクラッシャブルゾーンが付いていない路線(中央・総武緩行線やE231系時代の山手線など)やクラッシャブルゾーン付とそうでない車両が混ざっている路線(りんかい線など)のホームドアは特大タイプが設置されています。なぜ、付いていない路線で特大タイプが採用されているのかというと、将来的な新車導入に備えてということになります。また成田空港では様々な車両が乗り入れるため、ロープ柵式のホームドアが設置されています。)
特急対応は?
続いて、特急対応はどうするの?という問題もあります。中央線のE233系とE353系,E257系ではドアの位置や両数が異なります。そのため、こちらも問題になるでしょうね。とはいえ、現時点での特急停車駅は東京・新宿・立川・八王子・高尾ですので、これ以外の駅では特急のことは考えなくて良いということになります。あくまでもこれらの駅での問題と考えられます。これらの駅ではロープ式のホームドアか大口のホームドアを導入するしかないのかなとは思いますね。
立川~高尾間は3ドア車、国立~八王子間はむさしの号も
更に、立川~高尾間では3ドア車の211系が活躍しており、ドア数がそもそも異なるという問題もあります。そのため、この区間については少なくとも3ドア車が活躍しているうちは、付けないか、ロープ式あたりを導入するしかないのでしょう。更に、国立~立川間では8両編成のむさしの号も走っており、列車の両数がことなるため、この点も難しい要因です。中央線でグリーン車が連結された後は、グリーン車が連結される4,5号車と、むさしの号の4ドア車の停車位置が被るはずなので、これも問題になります。この辺りの問題もどうするのでしょうね。まあ、立川以西まで行くと、ホームドアを設置する必要もないのかもれませんけれどもね…。
このように現時点でホームドアを付けることが出来ない理由は結構あります。1番はグリーン車連結によって両数が変わることが理由です。それらに加え、これらの細かい諸問題が発生するということになります。まあ、グリーン車が導入されれば、東京~国立間の特急が止まらない駅では問題なく設置できるようになりますので、後1年半後ぐらいからは徐々に設置されていくことになるでしょう。既に一部駅では準備も進んでいるようですしね。ただ、国立~高尾間はどうなるのでしょうね。ここは様々な形式が走っているので、ロープ式を導入するのが良いのではないかなとは思いますが、果たしてどうなるでしょうね。今後のホームドアにも注目かと思います。
最後までご覧いただきありがとうございました!