こんにちは!
今回はJR東日本の車両の話題です。昨日、E131系1000番台T1編成が新津から首都圏にやってきました。これまでのE131系とは明らかに違うオリジナル要素満載のE131系になっており、非常に面白い車両だと思いますよ。詳しくは以下の記事をご覧ください。
rd.tetsudo.com
そんなE131系、やはり車内のコストカットできる部分はコストカットした、いわゆる「軽装車」で登場しました。この軽装車の動きは、2022年度に登場したF-14,J-14編成から起こり始めてきました。そんな軽装車、どんな部分をコストカットしているのでしょうか。今回はそのコストカットに注目していきたいと思います。
E235系 2022年度以降の車両
まずはE235系のコストカット部分です。簡単に列挙していきます。
・信号炎管の廃止
・ドア横の化粧板の廃止
・ドア横手すりの形状の変化(E231系以前のタイプのものに)
・ドアボタンの形状変化
・網棚の形状変化(E231系以前のようなパイプ式に)
・車内貫通扉の化粧板廃止
・グリーン車一階席・平屋席のカーペット廃止(F-25から)
・所属表記廃止(F-25から)
こういった点がコストカットされていますね。
更にこれらに加えて、E131系1000番台鶴見線では以下の点がコストカットされています。
・乗降用ドアの化粧板廃止
・ポールの材質変更
こういった点が追加されています。
化粧板無しドア
このように細かな部分をコストカットしている感じですね。このコストカット、鉄道ファンからは不評なことも多いようですが、個人的にめちゃくちゃ好きです。なぜなのか、単純にバリエーションが増えるからです(笑)E233系を見てみれば分かりますが、10年以上、3000両以上作られているのに、内装はほとんど変わらないのですよ。しかし、E235系はめちゃくちゃ違うでしょう。まず山手線と総武・横須賀線のE235系の時点で座席の袖仕切りやつり革の違いがありますし、そこにさらに軽装車まで飛び出してきて、めちゃくちゃ面白い形式だと思います(笑)同じ形式でこれだけ内装変化が起こったのって205系以来ではないですか?単純に趣味として仕様の違う車両が増えるのは楽しいことです。
そしてこのコストカットを通して、JR東日本がどれだけE233系やE235系山手線までで本当は金をかけなくても良い部分に金をかけていたのか、目に見えて分かってきます。これも面白いですね。単純に考えて、E233系以降これだけコストカットの余地がある豪華な車内を3000両上作り続けていたというわけですよ。そして世代一つ進んだこの時期に、時代を逆戻りするような車両が現れると、その削られた部分を見ることで、普段は気づかないようなE233系以降のJR東日本のこだわりポイントがはっきりするんですよね。これを見るのが特に楽しいです。特にドア横の化粧板ですよ。よく考えればあの化粧板、あってもなくても殆ど変わらないわけですよ。それでもE233系3000両以上とE235系500両以上で不要なのに付けていたと考えると面白いものです(笑)E233系がどれだけ内装デザインに拘った車両なのか、この軽装車を見て気づかされました。
この軽装車、そう考えるとこの時代において非常に優秀なんですよね。必要なものは決して削らず、けれども無駄を省くことで、情勢に応じてふさわしい車内を作り上げているわけですから、JR東日本の工夫が良く分かります。この工夫が伝わるというのが軽装車の良いポイントだな…と思います。
今回は軽装車に着目してみました。後半は私が軽装車の魅力を語る記事になってしまいましたが、私が言いたいのは仕様変更は楽しいということです(笑)今後、軽装車がスタンダードになるのか、それともいずれはまた豪華な車内を作ろうとするのか、どうなるか分かりませんが、今後の車両も楽しみですね。
最後までご覧いただきありがとうございました!