こんにちは!
今回はE493系に関する記事を書いていきたいと思います。
昨日、中原車両センター(今は正式名称ではないようですが、この記載で行きます)にE493系が入線し、鶴見線用の205系1100番台T18編成と連結されていたということが話題になっていました。おそらく連結訓練を行ったものと思われます。E493系はかつて所属先の尾久車両センターにてE231系1000番台と連結されているのが目撃されたことはありましたが、他所の車両基地で電車と連結訓練を行ったのは、目撃されている限りでは、初めてのことになります。205系1100番台は既にE131系1000番台の導入により、引退が予定されている車両です。そのため、今回連結訓練を行ったということは廃車回送の際はEF64ではなく、E493系になるのではないかという噂になっているようですね。E493系について2023年度以降運用開始と発表されていることから、そういった動きになってもおかしくはないかと思います。今回は実際にE493系になるか否かは置いておくとして、中原車両センターからの廃車回送をE493系が牽引することになった場合、どのようなメリットがあるのかを考えてみたいと思います。
E493系
メリットは車両基地から直接回送できること
メリットについてはすぐに思い浮かぶ状況です。というのが、E493系にした場合、中原車両センターから直接E493系の牽引で車両を運ぶことが出来るという点ですね。実は中原車両センター、機関車が入線できないようなんですね。実際に最近の配給でも機関車は中原車両センターに入線していません。一番最近の例だと、南武支線のE127系ですね。E127系は長野から機関車の牽引で関東にやってきたわけですが、直接中原に向かうのではなく、いったん国府津車両センターに配給されてから、国府津から中原まで自走で回送してきています。このような動きは2015年からのE233系導入の際にも見られました。新津から配給されてきたE233系8000番台は同じく国府津にいったん配給され、その後自走で中原にやってきています。そして南武線用の205系や209系の廃車(譲渡)配給はどうだったかというと、こちらもやはり国府津から出発しています。一つ例外だったのが、FV-E991系(HYBARI)ですね。こちらはJR貨物の機関車で甲種輸送されましたが、こちらは機関車で武蔵中原までやってきました。しかし、機関車で牽引されたのは武蔵中原駅まで。なんと武蔵中原駅で機関車を切り離し、駅から基地までは自走という対応が取られたのです。このように近年の例を全て見てみても、一度も機関車が中原基地に入線したということはありません。そのため、南武支線や鶴見線用の205系が廃車になる際も、機関車牽引なら、中原から直接回送することは出来ず、いったん別の場所(おそらく国府津)に回送してから、機関車で運ばなければならないのですね。
ところがE493系にしてしまえば、中原車両センターから直接配給できます。実際に入線しているので、問題なく入線できることが明らかになっていますね。E493系は機関車ではなく電車ですので、直接配給ができるというわけです。こういったことから、EF64よりもE493系の方が効率が良いと考えられるわけですね。ただ、長野や郡山に回送する場合、中原車両センターから武蔵中原駅までは推進回送になってしまうのが一つネックな点でしょうか。ただ、基地から駅までの推進は、支社こそ違いますが205系武蔵野線のジャカルタ配給で日常的に行われていたことですので、シャンパ栓を繋げば可能なのではないかなと思います。仮にE493系での配給となるならば、推進回送の試運転が行われるのではないかと思います。(武蔵野線の際も試運転が行われていました。)E493系にするメリットは考えられる中、まずは近いうちに行われるかもしれない205系1000番台の廃車回送、これがEF64なのかE493系なのか注目なのかなと思います。
また、E493系の方が効率が良いという点で見れば、廃車回送だけでなく、E131系1000番台の新製配給も同じです。EF64ならば国府津に配給しなければなりませんが、E493系なら中原に直接持っていくことが出来ます。E131系はどうやら10月ごろに落成するようですので、この配給がE493系になるのか、これも注目かと思います。
ということでE493系の初仕事は中原基地関係かもしれませんね。いずれE235系の配給やE217系の廃車回送もE493系に置き換わると思いますが、これもいつぐらいになるのでしょうかね。いよいよEF64やEF81による配給の終わりが見えてきたような気がしますが、果たして死神の姿を見れるでしょうか。
最後までご覧いただきありがとうございました!