こんにちは!
今回は阿武隈急行に関する話題です。阿武隈急行とは福島~槻木駅を結んでいる鉄道です。そんな阿武隈急行では8100系という古い車両が活躍しています。
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阿武隈急行8100系
この8100系とは1988年から活躍している車両です。古いとは言っても、1988年デビューですから、まだデビューから40年も経っていません。この車両はサイリスタを使用した車両で、JR九州の713系を基に設計された車両です。車体も機器も713系の要素があり、私鉄の新造車両ではありますが、国鉄型車両の雰囲気も感じるような車両です。現在、置き換えが進んでおり、9編成中4編成が既に引退済です。JR東日本のE721系と同じ設計の車両であるAB900系に置き換えが進んでいます。
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ベースとなったJR九州713系
そんな阿武隈急行8100系ですが、今年の3月までJR仙台駅への直通運転も行っていました。阿武級は宮城県側は槻木駅までの鉄道なのですが、そこから先の仙台駅までラッシュ時間帯にJRに乗り入れる運用が存在します。そんなJR直通運用に今年の3月までは8100系が使われていました。ところが、今年のダイヤ改正において乗り入れ運用がすべてAB900系に置き換えられてしまいました。そのため、仙台に乗り入れる定期運用が消滅してしまいました。
そのため仙台駅では8100系は見れなくなった…と言いたいところですが、先日仙台駅に行ったときに白昼堂々、8100系の姿を目にしました。
この通りです。真昼間に仙台駅に現れました。ノーマークで完全にたまたまだったので見ることが出来てラッキーでした。それではなぜ仙台乗り入れが終了した8100系が仙台駅に来ているのでしょうか?その理由は仙台車両センターで車輪添削を行うためです。車輪添削とは車輪の表面を削り、汚れなどを落とす作業のことですが、この作業を仙台車両センターで行うために仙台駅までやってきているわけですね。阿武急には車輪添削を行える設備がないため、保有車両が直通することが出来るJRの基地で車輪添削をやっています。JR直通の定期運用がなくなった今でも、車両自体はJRに乗り入れることが出来るので、8100系は今でも本当に時々仙台駅に姿を見せるわけですね~。そんな本当に珍しい走行のため、仙台住みでもなく、たまたま旅行で訪れた私が見ることが出来て非常にラッキーでした。
定期運行を終了した先で引き続き見ることでできる例、先日もE2系の新潟での交番検査を行うための走行を紹介しましたが、それに似た感じですね。こういったレアな走行はとても面白いなと思います。
最後までご覧いただきありがとうございました!