こんにちは!
今回はJR九州787系に関する記事です。
JR九州では2022年秋のダイヤ改正から西九州新幹線が開業し、それに伴い長崎まで直通運転が行われていた特急かもめ号は廃止され、現在は博多(小倉)~武雄温泉間を結ぶリレーかもめ号が運転されています。使用車両は787系8両編成と885系です。そのうち、787系に注目していきたいと思います。787系には、普通車でもおすすめの号車があることをご存じでしょうか?その普通車は他の号車よりも少し贅沢な車内で、少し乗り得に感じる号車です。そんな乗り得号車を紹介していきたいと思います。
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787系
乗り得は4号車
タイトルにもある通りですが、乗り得号車は4号車です。4号車車内は半分に分かれており、片方半分はボックス席、もう半分は普通席となっています。この半分の方の普通席が乗り得な席になっています。4号車普通席はこんな感じです。
一見普通の号車に見えますが、実はかなり良い室内になっています。
まず、設置されている座席は885系と同じものになっています。そのため、座席に関しては普通の物ですが、この号車が豪華なのはシートピッチです。4号車のみシートピッチが広く設定されています。他の号車の787系の普通車は1000mmとなっていますが、この号車のシートピッチは1200mmです。この1200mmがどのぐらい広いのか、グリーン車と比較してみますと、一般的なグリーン車の間隔は1160mmとなっています。つまりグリーン車にも勝るシートピッチとなっています。これが豪華な一番の要因です。
普通車にもかかわらずシートピッチが広いのには一応の理由はあります。その理由の一つが、通常の号車と違い座席上の荷物棚が無いという点です。荷物棚が無い分、荷物を足元に置くことが出来るように、シートピッチが広く設定されているものと思われます。ただ、これだけシートピッチが広ければ荷物を足元に置くとしても、十分な広さを確保することが可能なのかなと思います。荷物を足元に置きたくない方は注意が必要です。そしてシートピッチが広いもう一つの理由が、おそらく窓枠に合わせて座席を設置したためと思われます。景色の見えない所謂「外れ席」を誕生させないための工夫ということですね。シートピッチが広いのは、こういった理由があるのだと思われます。
ちなみに、座席以外にも特徴があり、天井の照明が独特な点もこの号車の特有のポイントです。
ではなぜこのようなシートピッチが広く、荷物棚のない仕様になっているのでしょうか。この理由はかつてここがビュッフェとして使われていたからです。787系はかつて、博多~鹿児島を結ぶ「つばめ」として活躍していました。つばめとして運行をされていた時代、車内にはビュッフェが存在していました。九州新幹線新八代~鹿児島中央間の開業に伴い、つばめが博多~新八代へ区間短縮され、リレーつばめへと列車名を変える際に、ビュッフェは廃止されてしまいました。そこで元々ビュッフェがあった場所に普通席を設置することになりました。このように後付けで座席を設置したため独特な雰囲気になっています。ライトが特徴的なのはビュッフェ時代の照明を活用しているから、このような仕様となっています。
そんな独特な号車ですが、リレーかもめで運転される際は4号車は指定席となっています。一方、リレーかもめで使われる8両編成の787系は同じく長崎本線特急のかささぎにも使われます。かささぎの場合4号車は自由席になりますので、自由料金で乗ることが出来ます。そのため、かささぎで乗る方がより安く利用できますね。そのほか、8両編成の車両は門司港~博多で走っているきらめきでも使われており、きらめきの場合も自由席で乗ることが出来ます。
ちなみに4号車が自由席の場合、4号車のもう半分のボックス席も自由席になります。これもかなり乗り得ですね(笑)
また、787系は6両編成の車両もあり、6両の編成の場合、この豪華な号車は3号車に連結されています。6両編成の車両はリレーかもめでは使われず、かささぎやかいおう、にちりん、きらめきで使われています。リレーかもめ以外で乗る場合、8両編成の車両と6両編成の車両ではこの豪華な車両の連結位置が違いますので、注意が必要ですね。
今回は787系のシートピッチが広い車両のご紹介でした。
最後までご覧いただきありがとうございました!
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