てつとお(ポケモンガオーレ、アニポケ、鉄道)のブログ

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主に鉄道記事、アニメ感想を書いています。

スペーシア雅カラー消滅!東武特急「スカイツリー推し」の静かな終焉


こんにちは!
昨日、東武100系スペーシアの107Fが南栗橋車両管区に検査のために入場しました。この車両はJR直通対応編成で、なおかつ最後までスカイツリーイメージカラーの「雅」カラーを纏った編成でした。107Fは検査出場と同時に原色に戻されることが発表されているため、この編成の入場をもって、雅カラー及び、スカイツリーをイメージしたリニューアルデザインが終了ということになります。


雅カラー
そもそもスペーシアの塗装変更は2011年末よりスタートしました。2011年と言えば、まさしくスカイツリー開業フィーバーが始まった頃。スカイツリー東武が大きく関わっている事業ということもあり、開業の際には様々なイベントを企画したものです。その一つが634型スカイツリートレインの誕生であったり、東武スペーシアの塗装変更であったりしました。
2011年からのリニューアルで誕生したカラーは全部で3種類ありました。そのうちの一つが、従来のスペーシアのオレンジを踏襲しつつ、東武グループのロゴカラーであるフューチャーブルーを新たに使用し、これまでの赤橙黒というスペーシアの塗装から大きくイメージを変えたサニーコーラルオレンジカラーです。


サニーコーラルオレンジ塗装



2011年7月に東武鉄道のロゴをブルーに変更し、その後は、伊勢崎線スカイツリーライン)の路線カラーにも青を使用し始めるなど、当時の東武は新たな東武のロゴの色をかなりアピールしており、そのアピールの一つがスペーシアのデザイン変更でした。しかし、このカラーは2022年3月に104Fの引退によって消滅しました。

そして残りの2色がスカイツリーに関する色となっています。スカイツリーの夜のライトアップで照らされるカラーである「粋」と「雅」カラーの二色を纏ったスペーシアが誕生することになります。





粋がメタリックの水色、雅がメタリックの紫となっており、かなり綺麗な塗装で、かっこよかったですね。
この2色に関してはまさしくスカイツリーを盛り上げるためのカラーとなっており、どれだけ東武スカイツリーに大きな期待を寄せていたのかが分かるような、そんな塗装変更だったと思います。放送の電波は切り替わったことなども含め、新たな時代の幕開けのような期待感に盛り上がったものです。
しかし、2015年には新たに日光をイメージしたゴールデンなカラーである、日光詣色が出始めたり、2017年にはスカイツリートレインの定期的な運行が終了したりと、車両によるスカイツリー東武の新ロゴカラーのPRは縮小傾向が続いていました。そしてついに、2021年にはスカイツリーも開業から10年が迫り、100系の寿命も迫ってきたタイミングで、100系はデビュー当初のカラーへの復元と、スペーシアの先代のDRCカラーへの復刻塗装誕生が発表され、2011年に誕生したリニューアル3色は終了することが明らかとなりました。そして2023年6月をもって「新しい東武」の象徴であった、リニューアルカラーが消滅すると、こういった流れになっていきます。今回の消滅はスカイツリーの盛り上がりにも一段落ついたような気がしますね。「スカイツリーの盛り上がり」を体感した身からすると、なんだか寂しい印象を覚えるものです。本当に2011年や2012年のスカイツリーの盛り上がりは物凄かったですからね。8111Fもスカイツリーにしょっちゅう臨時運行をしていたりしましたので。あのころの盛り上がりも、このスペーシアの塗装終了で完全に終わってしまったような、寂しさを感じますね。
始まりは物凄く反響の大きかったデザイン変更、終わりはあっけなかったですね。個人的にはスカイツリーカラーがものすごく好きだったので、1編成ずつぐらい残しておいても良かったのにな…なんて思ってしまいます。(最も共通塗装にすることで塗装代を浮かしたい…という思惑もあったのかもしれませんが…)



このようにスペーシアの塗装終了は、単なる変更に留まらず、なんだか一つの時代が終わってしまったかのような、そんな寂しさを個人的には覚えます。スカイツリー開業の後、2017年にSL運行を始めて以降、すっかり東武はこちらのPRを増やすようになってしまったなと思います。それだけスカイツリーは宣伝しなくても、来てくれる当たり前の存在になったという証拠かもしれません。100系リニューアルカラーの消滅後は、ついにN100系デビューによる100系の本格的な引退劇のスタートです。東武のフラッグシップがいつまで走ってくれるのか分かりませんが、その最後まで頑張って活躍してほしいものですね。
最後までご覧いただきありがとうございました!