てつとお(ポケモンガオーレ、アニポケ、鉄道)のブログ

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【新幹線は多め!】実は意外とある!JR間の譲渡車両を紹介!③【1990年代以前中心】

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こんにちは!
さて、JR間の譲渡車両シリーズ最終回です。まだ見ていない方は①,②の記事をぜひご覧ください。
rd.tetsudo.com
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①の記事は2010年代、②の記事では2000年代を中心に扱ってきましたが、最後は1990年代以前の譲渡例、およびこれまで避けてきた新幹線の譲渡例をこの記事にまとめてJR間譲渡シリーズを終わりたいと思います。
まずは1990年代以前のJR間の譲渡事例からです!
1990年代以前の譲渡例と言うのはそこまで多くありません。既に①,②の記事でいくつか触れているものもありますので、箇条書き程度に収めたいと思います。

1989年 JR四国JR九州 キハ65系 5両
1989・1990年 JR四国JR西日本 キハ65系 6両
1992年 JR四国JR九州 キハ185系 20両
1999年 JR東日本JR四国 12+3両

実はこんなものです。更に上に列挙した譲渡事例のうち3事例は①,②の記事で紹介してしまいましたので、初めて触れるのはJR四国からJR西日本に譲渡されたキハ65のみですね。JR四国からJR西日本に譲渡されたキハ65は基本的に、エーデル北近畿という特急用車両に改造され、特急として活躍しました(6両中4両)。その後、急行への転用などを経て2004年に廃車になっています。この譲渡は新たな特急を作るための譲渡であったということですね。


キハ65系
以上で在来線車両のJR間譲渡に関してはこれで全て紹介し終わったかと思います。貨車などの動きもあるのでしょうが、さすがにそこまでは追いきれないので、機関車・電車・気動車ぐらいまでのまとめにしたいと思います。それでは在来線車両の紹介が終わったので、続いては新幹線車両の譲渡例を見ていきたいと思います!


実はかなり行われている JR東海JR西日本への新幹線車両譲渡!

最後は新幹線車両の譲渡例になります。新幹線の譲渡は割と多めに設定されています。というのも、新幹線はJR東海JR西日本で同じ形式の車両が使われているからですね。JR東海JR西日本を直通するのぞみやひかりなどは、当然ながら東海・西日本両区間に入ることのできる車両で運行されています。今でいうところのN700系とN700S系ですね。両会社共に同じ形式を保有していることが多い(500系以外)ので、譲渡した場合でも少数形式とはならず、メンテナンスも行いやすいのですね。そのため、JR東海で余剰となった車両をJR西日本が購入するという動きはわりと起こっている動きです。新幹線では3形式にそういった動きが起こっています。その動きをまとめていきたいと思います。

0系新幹線

0系新幹線は少数ながらJR東海JR西日本への譲渡が行われています。譲渡が行われたのは21‐127号車と22‐127号車の2両で、1990年に行われています。詳細は分かりませんが、この少なさから察するに0系新幹線の編成組み換えに伴い必要となったため購入したのでしょうね。おそらくウエストひかりなんかで使われていたのではないかと思います。その後、1999年には廃車となっているようです。

100系新幹線


100系新幹線は割とまとまった数の譲渡が発生しています。まず1996年~1997年にかけて16両×7編成(G1~7編成)がJR西日本に譲渡されています。これはJR西日本所属であった0系の16両編成の車両の一部を置き換えるための措置で、東海区間でひかり号に0系が入ることをやめるための措置と言われています。
更に2001年~2002年にかけて4,6両編成のP/K編成を組成するために、6編成×3両の18両がJR西日本へ譲渡されています。もともと東海所属のG編成であった車両のうち、6編成分の編成の両先頭車と車椅子スペースを設置した車両の3両のみが譲渡の上、P/K編成の一部部品に使われました。両先頭車は中間車を先頭化改造する際にくっつける先頭部分として使用(ちなみにG1~7の先頭部も使用されています)。車椅子対応スペース車は車体を流用し、V編成の機器が取り付けられています(こちらもG1~7の中間車も使用されています)。このように、100系のP/K編成誕生の際にも100系譲渡車両というのは存在しています。
ちなみに東海から博多までの転属回送の際は、3両では走れないので8両編成を組成しての譲渡回送となり、博多に到着後、転用する3両以外の車両を解体するといった動きになっていたようです。2000年代以降の譲渡車は、譲渡後、先頭部分のみなど、部品や車体のみが再使用された車両が多く、譲渡車両と呼べるかは微妙ですが、一応記載しておきます。これらの改造車は2012年3月改正をもって完全引退となりました。
こういったわけで、先頭化改造に使われた車両もすべて含めるとすれば、100系は16両×7編成と、3両×6編成の計130両が譲渡されたようです。


700系新幹線


ラストは700系です。こちらは編成短縮などは無いので動きとしてはかなり単調です。2011年~2012年にかけて700系C編成16両×8編成(C11~C18編成)がJR東海からJR西日本に譲渡されています。こちらは2012年3月改正で300系新幹線を完全に引退させるための動きで、西日本車の300系を置き換えるために譲渡されました。16両編成の300系をそのまま置き換えたので、編成そのままの譲渡となりました。その後、C編成は2015年~2017年にかけて引退することになり、引退後は短縮改造なども行われずにそのまま廃車となっています。700系は16両×8編成=128両が譲渡されています。

さて、このように新幹線の譲渡例はかなり多くあります。とはいうものの、今後は新幹線の譲渡は起こらない可能性が高いのではないかと思います。山陽区間で走っている700系レールスター500系の置き換えはN700Sという噂も聞きますしね。N700A系の短縮編成が誕生したら面白いですが、そうはならないでしょう。今後はこういった動きは無いかもしれませんね。

というわけで以上で譲渡車両紹介は終了しました。3記事に渡りお付き合いくださいましてありがとうございました。こうやって振り返ると結構多いことが分かると思います。特に機関車は新幹線は多かったですね。国鉄型がどんどん数を減らしていく中で、JR間譲渡というのは少なくなっていくでしょうし、もしかしたらもう行われないかもしれませんね。今後もこういった動きがあれば面白いものですが、なかなか厳しくなっているのが事実なのかなと思います。
最後までご覧いただきありがとうございました!