てつとお(ポケモンガオーレ、アニポケ、鉄道)のブログ

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幻に終わった113系/117系の置き換え案とは? コロナが無ければ…


こんにちは!
今回は、というか今回も113系117系の記事を書いていきたいと思います。3月末での引退が発表されていた113系117系ですが、予定よりも1日長く活躍し、昨日の4/1に全車両完全引退となりました。私も湖西線でよく乗った車両でした。京都に行けば味わう事の出来た国鉄型、これが消滅ということで非常に寂しいものですが、完全引退となった模様です。

そんな113系117系、実は過去には違う方法での置き換えが計画されていた時期がありました。しかし、その計画は中止となり、幻に終わりました。今回はそんな幻の計画を振り返ってみたいと思います。


今回の置き換えについて

それではまずは今回の置き換えの方法から簡単に振り返ってみましょう。113系117系を置き換えた車両は221系と223系でした。これらの二形式はもともとは京阪神地区で活躍していた車両たちで、東海道線の新快速や快速などで使われていた車両たちもいる他、阪和線で使われていた専用車両の223系2500番台も置き換えに使われています。これらの車両たちはどのようにねん出したのでしょうか。ほとんどの車両がコロナ禍による減便によって転属しています。現在新造されている225系関連の動きによって置き換えられた車両やおおさか東線直通快速関連の動きで転属した車両も存在しますが、多くの車両がコロナ禍での減便によって浮いた車両を京都地区に転属することによって113系117系を置き換えました。223系2500番台は8編成が転属していますが、これらの車両は全て新型車両の導入なしにねん出した車両たちです。このように113系117系はコロナ禍によって引退させられた車両ともいえるような、そんな置き換え劇となりました。

実は幻に終わった置き換え計画も…!?

そんな113系117系、コロナ禍の減便よって置き換えられたのであれば、コロナ禍が無ければ引退予定では無かったの?と思われる方もいるかもしれません。実はそんなことはなく、元々から置き換え計画が立っていた車両ではあったのです。元々の置き換え計画はどのような形だったのでしょうか。
その計画が明らかになったのは2018年、今から5年前のことです。JR西日本保有車両一覧というページに記されていました。
そのページにはこのような文章が記載されていたのです。

113系117系:約170両を新製車両に置換計画あり(投入予定時期 2022~2025年) 

(↑当時の記述のスクリーンショット:JR西日本保有車両一覧ページより)

このようになっています。この計画ではどこの路線の113系117系を置き換えるのか、明言されてはいませんでした。しかし約170両というのは大きなヒントで、170両という数字は大雑把に計算すると、京都支所の車両と岡山支所で定期運用で活躍していた113/117系の合計数よりも少し少ないぐらいの車両数になっており、この置換計画というのが京都と岡山の車両を含んでいるというのは明らかな情勢となっていました。こういった記載からも分かる通り、元々は113系117系は新型車両によって置き換えられる計画であったのですね。
ところがコロナ禍の真っ最中であった2021年にはこういった記載が消えました。当時は利用者の激減で各社赤字騒ぎ、新型車両を導入する体力がなくなったのではないかと思われていました。そのため、この記述が消えた際には113系117系の置き換えは中止し、延命するのではないかという噂が出たこともありました。しかし、結果としては今回のように減便によって浮いた車両によって置き換えという措置が取られることとなりました。新型車両での置き換えというのはまさしく幻の動きと、そういった形になったのです。




しかし岡山では2023年から227系の導入が進められており、101両が導入されることが明らかとなっています。岡山に関しては予定通り新型車両での置き換えという事になりました。2018年の計画と2023年の227系の導入計画を比較すると、170両から70両ほど新型車両の導入数が減らされています。京都の113系117系の合計数は80両程度だったので、やはり京都の113系117系の置き換え分の新造数が減っているということが分かりますね。
このように新型車両での置き換えの計画が一変、運用減による置き換えへと変わってしまった113系117系。新型車両の導入ならば、もしかすると後2年ほど長生きしていたのかもしれません。JR九州415系もそうでしたが、東海顔の車両はコロナによる計画変更で引退させられるケースが多いですね。今後は岡山の113系115系117系105系への置き換えに代わってきます。國鉄岡山も崩壊間近ですので、今度はこちらに早めに出向くことをお勧めしたいと思います。
最後までご覧いただきありがとうございました!
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