こんにちは!
今回は東武鉄道8000系に関する記事を書いていきたいと思います。
先週の土曜日のダイヤ改正において、東武鉄道の事業用の8000系である8506Fが南栗橋車両管区の本所に転属しました。これまで8506Fは南栗橋車両管区新栃木出張所に所属していましたが、今年の改正からは南栗橋の本所の所属になったようですね。そのためもちろん留置場所も新栃木から南栗橋に変更となり、久しぶりに更新顔の8000系を日常的に南栗橋で見ることが出来るようになりそうですね。
そんな8506F、実は元から新栃木に配属されていたわけではなく、2020年の6月まで南栗橋に所属しており、およそ3年ぶりに南栗橋に戻ってきたことになっています。そもそもなぜ8506Fは2020年に新栃木に転属したのでしょうか。そして今回はなぜ出戻ることになったのでしょうか。今回はこの二つを記事にしていきたいと思います。
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①なぜ新栃木に転属したのか
まずは、3年前に8506Fがなぜ新栃木に転属したのかを解説していきます。2020年の6月、いったい何があったのかといえば、ダイヤ改正が実施されました。この改正ではかなり大きな動きがあり、その一つが特急しもつけ号の廃止です。特急しもつけというのは浅草から東武宇都宮までを結んでいた特急列車です。この列車には350型が使用されていました。
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350型
この350型、宇都宮まで行くしもつけ号で使われていたこともあり、配置は新栃木となっていました。ところがダイヤ改正において、しもつけが廃止されたことにより、配置が新栃木から南栗橋に変更となることになったのですね。そこで新栃木から南栗橋に350型の4両×3編成が転属しました。しかし、3編成分、南栗橋の所属が単純増となってしまうため、ここで南栗橋のキャパを開けるため、トレードのような形で8506Fが新栃木に転属することになりました。8506Fは350型の為に新栃木に転属したということですね。8506Fの転属にはこういった理由がありました。
②今回、なぜ南栗橋に再転属することになったのか
それでは今年の話に移ります。なぜ今回のダイヤ改正で8506Fが南栗橋に出戻ったのかというお話です。結局その後、350型は全編成廃車となり南栗橋の配置は消滅しました。そのため、350型の廃車後は2022年7月以降、配置数は減っています。一方で、南栗橋には2022年のダイヤ改正で余剰になった10000系列が大量に留置され、キャパも少ない状況は続いていました。そのため、8506Fは南栗橋には出戻っていませんでした。
しかし今回の改正では戻ることになりました。わざわざ10000系を各所に疎開させて、場所を開けてまで8506Fを南栗橋に戻しています。その理由はなんでしょう?… その理由は、新栃木が派出所に降格したためです。これまで新栃木は「南栗橋車両管区新栃木出張所」でした。一方で今年の改正からは「南栗橋車両管区新栃木派出所」に変わりました。この違いは車両の配置があるかないかです。出張所時代は車両の配置があり、8506Fや20400型、6050系などの配置があったのですね。しかし、今年の改正から派出所になり、車両の所属が出来なくなったため、これらの車両がすべて南栗橋に転属してしまいました。つまり今回の転属は8506Fに限ったものではなく、新栃木の車両は全て本所に転属してしまったのですね。今回の転属にはこのような理由があります。
そのため今回の改正以降、20400型の所属も南栗橋になったため、南栗橋の留置も増えているようです。一方で派出所ということで、車両の所属はできなくても、留置はできるので、運用が完全にない6050型などは引き続き留置されています。こちらは疎開留置という扱いになっているようです。今回の8506Fの再転属の裏側にはこういった事情があるのですね。
8506Fの移動の履歴を見ていると、その時々の車両のやりくりの様子が見えてきますね。面白いなと感じます。
8506Fは8111Fに次ぐ、2番目の古い車両ですが、東上線の8000系が引退するまでは引退しないでしょう。今後の活躍にも期待ですね。
最後までご覧いただきありがとうございました!
P.S.公開から半年以上たったので、もう言っても良いでしょう。8506Fのお仕事内容を書いた記事のサムネ、お気づきの方はいらっしゃったでしょうかね?事業容車たるもの!~人気長老の内緒のお仕事~という表記は、ヒロインたるもの!~嫌われヒロインの内緒のお仕事~というアニメタイトルをパロったものです(笑)このアニメ面白いので、気になる方はぜひ見てみてください(笑)