こんにちは!
今回はJR東日本の機関車に関する記事を書いていきたいと思います。
先日、E493系の量産車が誕生したことが目撃されました。E493系というのは、機関車に代わるJR東日本の新たな配給輸送用の電車で、2023年度から営業運転をスタートさせることが発表されています。
量産先行車は、2021年に落成しています。2021年の落成以降、およそ2年ほどかけて試運転などを実施してきました。その試運転も一段落し、ついに来年度からは既に落成済みの量産先行車と、今後落成する量産車の2編成で列車の配給・輸送などがスタートしていくことになります。この車両の役割としては、主に列車配給ということになりますね。例えば、新津総合車両製作所からE235系やE131系などの新型車両を輸送する際の牽引車両、また廃車にする車両を長野や郡山などの解体工場までもっていくための牽引車両など、そういった事業用の車両として使われます。E493系は2023年からデビューする予定となっています。これまでは機関車が担っていた役割を電車が担うようになると。「電車が電車を牽引する」凄い時代がやってきますね(笑)
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EF64 1031
こういった電車が登場することによって当然ながらこれまでこの役割を担っていた機関車は不要になるわけですから、今後廃車になっていきます。こういった方針は既に発表されており、2024年までに事業用の機関車が全廃となることは明らかになっています。ちなみにこれまでこういった役割を担っていた機関車は以下の通りです。
【EF64】
EF64 1030 長岡
EF64 1031 長岡
EF64 1032 長岡【EF81】
EF81 134 長岡
EF81 136 秋田
EF81 139 尾久
EF81 140 長岡
EF81 141 長岡
以上の8機がそういった役割を担っている機関車です。このうち、EF81 136はほぼ稼働実績はありませんが、一応記載しています。ですので、実質は7機で回していることになります。EF64とEF81の二つの形式が担っていますが、それぞれ役割があります。長野方面への輸送列車は途中のトンネルの関係上、EF64のみしか機関車運行ができないため、全てEF64が担っています。また交流区間へ入る列車に関しては、EF64は直流専用機ですので、EF81の交直両用機が担っています。このようにEF64とEF81には明確な使用用途の差があります。こういった現在分かれている運用もE493系ではすべて担うことが出来るようになりますので、EF64とEF81は全てE493系に置き換えられることになります。そのため、E493系がデビューすれば上記の機関車は全て引退するわけですね。現状では、E493系は2編成のみの誕生予定となっており、本当にこれで回せるのか不思議なところではありますが、まあできるのでしょう。
このようにE493系の量産車が誕生したということで、ついにEF64やEF81の引退が目前まで迫ってきていることになります。当たり前の死神が当たり前ではなくなる時代…なんだか信じられません。廃車回送など特段珍しいものではないかもしれませんが、機関車配給廃止は目前です。できる限り記録しておいた方が良いでしょうね。
最後までご覧いただきありがとうございました!