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JR東日本の10年間の臨時・波動用車両を振り返る【話題の波動用】


こんにちは!
最近、何かと臨時・波動用車両ということばをよく聞く日々が続いていますが、今回は過去10年間のJR東日本の臨時・波動用車両の歴史を振り返ってみたいと思います。現在では、主に東大宮と勝田に集約されている臨時・波動用車両ですが、現在では配置のない車両センターに所属していたこともあります。所属先ごとに、歴史を振り返ってみたいと思います。

大宮総合車両センター東大宮センター

183・189系


配置期間:2006年~2014年
所属編成:OM101~103、H61,81,101,102
常駐編成:マリ31,32

2006年に小山や高崎から東大宮へ転属し、まずはOM101~103編成(6両×3編成)が誕生しました。その他にも、日光・きぬがわ用の専用塗装のOM201編成も在籍していましたが、こちらは2011年の引退と同時に廃車となりました。その後、2013年に田町車両センターの縮小により、田町所属であったH61,H81,H101,102の4編成が転属し、東大宮の車両となりました。その後、185系の臨時・波動用車両転用に伴い、全車両が2014年までに廃車、もしくは転属となりました。そのほか、幕張車両センター所属のマリ31,32編成が2013年まで、東大宮に常駐状態となっていました。

185系


配置期間(臨時・波動用として):2013年~現在
所属編成(   〃     ):OM03,04,08,09、B2~7、C1,7

2014年まで特急あかぎとして使用されていたOM編成及び2013年まで田町所属であったB編成とC編成の一部が臨時・波動用車両として2013年から活躍しています。E257系導入までは上記の編成(C1を除く)が臨時・波動用として活躍していましたが、2021年の東海道線特急E257系化及びE257系5000・5500番台導入により、現在は所属数が大幅に縮小され、B6編成とC1編成が残るのみとなっています。C1編成に関しては、これまでは踊り子の付属編成用の車両として使われていましたが、2022年に6両編成化され臨時・波動用に転用されました。

E257系


配置期間:2021年~現在
所属編成:OM51~55,91~93
常駐期間:2019年~2021年
常駐編成:M105,107,111

2019年まで中央線の特急として活躍していた0番台基本編成のうち、3編成が2019年から東大宮に常駐した状態(所属は松本)で、臨時・波動用車両として活躍していました。その後、2021年には機器更新及びリニューアルの上、これらの3編成は5000番台に改造された上で、正式に東大宮に転属となりました。その後、房総地区で活躍していた500番台も5編成が5500番台に改造の上転属され、現在は5000番台3編成、5500番台5編成の布陣となっています。2023年ダイヤ改正からは5500番台のうちの一部編成が高崎線特急で定期運用を持つことになっています。


勝田車両センター

E653系


配置期間(臨時・波動用として):2012年~2014年、2019年~現在
所属編成(専属編成のみ記載):K70編成

2013年まで常磐特急線で活躍していたE653系ですが、定期運用撤退後は、新潟転属までの期間に勝田車両センターの波動用車両として活躍していました。2014年秋にK308編成が波動用車両としての役割を終え、新潟転属となったことにより、いったん勝田の波動用車両としての役割を終え、しばらくはE653系の勝田配置はありませんでした。しかし、2019年に新潟から1編成のE653系が出戻りし、K70編成として臨時・波動用車両として現在まで活躍しています。

651系


配置期間(臨時・波動用として):2014年~2019年
所属編成(専属編成のみ記載):K103,105編成

2014年にE653系が新潟転属のため、波動用としての任を解かれたのち、代わりに波動用として使われたのが651系でした。K103,105編成の2編成が波動用として活躍しました。その後、2019年のE653系K70編成転属まで活躍し、E653系に役目を譲ったのちに廃車となりました。
485系については2013年1月まで所属していましたが、2013年に運用実績がないため記載していません。


豊田車両センター

189系


配置期間:2002年~2018年
所属編成:M50~52編成

2001年に中央線特急での定期運用を撤退した189系のうち6両が、2002年に豊田車両センターに転属し、M50編成となりました。しばらくは1編成体制が続いていましたが、2013年に大宮総合車両センターから6両×2編成が転属。それぞれM51,52編成を名乗り、2013年以降は3編成体制で中央線の臨時増発の特急や、ホリデー快速などで活躍しました。その後、2018年に幕張車両センター所属のE257系500番台のうち3編成が豊田に常駐で臨時・波動運用に就くことなり、E257系に置き換えられる形で引退しました。

E257系


常駐期間:2018年~2021年
常駐編成:NB10~12編成

房総特急の本数削減により余剰となっていたE257系500番台のうち、NB10~12編成が、豊田車両センター所属の189系を置き換えるために、豊田へ常駐という形で臨時・波動用車両に転用されました。常駐のため、所属は幕張車両センターのままで、ホリデー快速や特急富士回遊・かいじなどで活躍しました。その後、機器更新及び5500番台改造に伴って、臨時・波動用車両のまま、東大宮センターに転属となり、常駐は解消されました。常駐解消後も富士回遊に登板されます。

その他(関東圏外)
関東圏外だと、秋田所属の583系N1N2編成(2017年引退)、新潟所属の485系K1,2,T18編成(2015年引退)など、人気の国鉄型車両が活躍していました。
それぞれの活躍期間を表にまとめてみると以下の通りです。

いずれの路線でも、それぞれ485系189系からE653系やE257系といったJR世代の車両へと、ここ10年ほどで世代交代が進んでいることが分かると思います。一方で、185系の臨時・波動用車両が完全に置き換えられる気配はまだ無く、いつまで活躍するのか注目ですね。
最後までご覧いただきありがとうございました!