てつとお(ポケモンガオーレ、アニポケ、鉄道)のブログ

てつとおのブログ

主に鉄道記事、アニメ感想を書いています。

107系はなぜ上信電鉄に譲渡されたのかを妄想【足回りは165系】


こんにちは!
今回は107系に関する記事を書いていきたいと思います。
現在、上信電鉄には700形と呼ばれる形式が活躍しています。


上信電鉄700形
この700形はもともとは2017年までJR東日本で活躍していた107系と呼ばれる形式で、主に日光線と高崎ローカル地区で活躍していました。日光線では2013年まで0番台が活躍しており、こちらは全車両廃車・解体となりましたが、高崎ローカルで活躍していた100番台は、2017年まで活躍し、引退後は一部の編成が上信電鉄に譲渡され、現在も現役です。譲渡された107系100番台は1989年にデビューしており、車両としては新しい形式ではあります。しかし、足回りに関しては完全に165系の廃車発生品の流用品が使われており、足回りは非常に古くなっていました。そのため、車齢的にはあまり大差のない205系600番台や211系3000番台に置き換えられることとなりました。そんな、足回りが古い107系、なぜそんなにも足回りが古い形式が上信電鉄に譲渡されることになったのか、今回は考えてみたいと思います。
考えられる理由はいくつかあると思います。まず一つ目は、改造をあまりしなくてよい2両編成の車両であり、なおかつ輸送費があまりかからなかったことです。まず、改造のしなくて良い点ですが、まず大前提として上信電鉄の電車は2両編成もしくは1両編成で運行されているため、それ2両編成単位以下の車両でなければ活躍できません。そんな中、107系は2両編成であるため、あまり改造をせずに自社線で走らせることが出来ます。なおかつ107系は1M1T方式であるため、過剰なMT比でもありませんので、そういった点も評価されているのでしょう。これだけでは該当する他形式も存在するので、107系譲渡の決め手にはならないでしょう。そこで、輸送費が安く抑えられるというのも、使いやすい車両という面にプラスして購入の決め手となった要因ではないでしょうか。正直、これが一番大きかったのではないかと思います。107系高崎車両センターに所属していました。上信電鉄高崎駅付近に車庫があり、更にJRと線路が繋がっているので、輸送費がほとんどかからないことになります。譲渡に関しては、新前橋から高崎までの移動(更にJRの車籍を維持した状態であったようで、甲種ではなく自走回送)であり、後は高崎構内でJR線から上信線へ転線するだけでした。陸送するにしても、甲種輸送にしても費用がかなりかかるので、その費用を抑えられるというのは、明らかに譲渡にプラスに働いたはずです。こういった近場譲渡も一つの理由になっているでしょう。



二つ目は、足回りは古いとしても、車体は新しい、この点です。先述しましたが、107系は車体に関しては1988年からの製造ですので、ほぼ205系や211系と変わりません。ですので、車体に関して考えると明らかに出物ではあると思います。譲渡された700形に乗ってみると、車内は簡易リニューアルが行われており、非常にきれいな車内でした。こういったことを考えると車体の新しさも購入の決め手になっていると思います。
そして問題は足回りの問題ですね。先述の通り、165系の廃車発生品を使っているので、古いことは間違いないです。しかし、部品取得に関しては比較的容易であると思います。まず、上信電鉄107系を6編成購入していますが、5編成のみしか活躍していません。1編成は完全に部品取り車になっているのですね。この点で既に部品取りはできることになると思います。そして、こちらは完全に私の記憶の話なので、もしかしたら間違っているかもしれませんが、107系R1編成が長野総合車両センターで解体された際、発生した床下機器を上信に譲渡するといった趣旨の貼り紙が貼ってある写真がSNSで拡散されていた覚えがあります。こういったことから考えても、車体だけでなく、部品単位での廃車発生品の譲渡に関しても行わていることが予測できます。10編成以上が解体されているわけですからね。廃車発生品の取得が容易であるといった点も足回りの古さをカバーできるという考えのもと、譲渡が決定したのではないかと思います。

今回は完全に推測記事になってしまいましたが、そんなに大きくは外れていないのではないかと思います。正直、上信にとって、2両で近場で活躍していて、なおかつ車体がそこまで古くない107系は「買いな車両」であったことは間違いないと思います。車内は綺麗ですし、まだまだ若い車両ですので、今後の活躍も
見守っていきたいものですね。(故障車両も発生しているようで少し心配ではありますが…)
最後までご覧いただきありがとうございました!