こんにちは!
今回はJR九州に関する記事です。JR九州は今年の9月のダイヤ改正において、運用を大幅に削減し、415系100/500番台を完全に引退させました。運用を大幅に削減した結果、混雑が激しくなり、利用客からの苦情なども相次いでいるようです。そんな中、12/1付の業務速報において、JR九州ユニオンが415系の活用を提案しているようです。
https://union-honbu.jimdofree.com/app/download/14604118733/%EF%BC%92%EF%BC%90%EF%BC%92%EF%BC%92%E6%A5%AD%E5%8B%99%E9%80%9F%E5%A0%B1%EF%BC%92%EF%BC%95%E5%8F%B7.pdf?t=1669962770
※当初、リンクが間違っていました。大変申し訳ございません。
基本的に来年の春の改正に向けた労働組合とJR九州のやり取りが記載されていますが、この文書の最後、ユニオン側が「車両の余りが無いならば415系を使ってでも、お客様の利便性を考えるべき」といった記述があります。「415系」と書いているだけですので、100/500番台のことを指しているかは分かりませんが、来年の改正で415系100/500番台の一部編成の復帰の可能性はあるのでしょうか。今回はその点を考えてみたいと思います。
415系白電が復帰する前に…
まず、415系白電の活用は本当にどうしようもないときの最終手段となるはずです。一度引退し、既に疎開されている車両たちですから、いくら除籍されていないとはいえ、活用するのはそう容易ではないはずです。仮に改正で運用数が若干でも増加するならば、白電の復帰前にもちろん現役車両で運用のやりくりを考えるはずです。そうなった際、一番活用が容易なのは、415系1500番台です。
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415系1500番台
今年の改正では415系1500番台の運用は消滅こそしませんでしたが、運用が大幅に削減されており、全14編成が在籍している中、現在8運用のみとなっています。このことにより、Fo1501編成が事実上の運用離脱となっていたり、南福岡に常駐の編成が出ているなど、1500番台にも余りが発生しています。仮に、来年の改正で415系の運用を増やすとなれば、白電復活の前に、1500番台の運用数増加を検討するはずです。Fo1501編成も復帰させるならば、11~12運用程度は設定できます。運用の増加があるならば、白電復帰の前にまずは1500番台の運用数増加、こちらが検討されるはずです。
それ以上に運用を増やすならば、最後には白電復活の可能性も無くはないかもしれませんが、可能性は低いのではないでしょうかね。仮に運用数を増加させるとしても、1500番台の運用増加程度にとどまらせるのではないかと思いますよ。それぐらい9月の改正は、JR九州がどれだけ白電を全廃させたがっているかを感じとれるような改正内容でした。そう簡単にJR九州がその意志を曲げるとは思えませんけれどもね。仮に白電を復帰させるとなれば、821系が導入できない中、復帰後の置き換えは一体いつになるのでしょうか?そういったことを考えると、今回の提案を受けて、期待しすぎるのは良くないと思いますね。あくまでもユニオン側が提案しているだけで、JR九州は増便の提案に対しても「精査中」の答えているに過ぎませんから。
まあ、来年の春を楽しみに待ちましょう。もしも、1500番台の運用が増えたならば、それだけでも万々歳だと思いますよ。そもそも増便もしないかもしれませんし。あまり期待しない方が良いでしょう。
最後までご覧いただきありがとうございました!