こんにちは!
今回はE235系1000番台に関する記事を書いていきたいと思います。
E235系1000番台は2020年度より導入が開始され、現在までに基本編成が21編成、付属編成が17編成登場しています。製造開始から既に2年以上が経過していますが、その割には製造本数が増えていないように思えるかもしれません。実際にE235系は2021年度に製造されなかった空白の期間があり、その期間は製造がストップしていました。そのため、当初2023年度までに引退と言われていたE217系が本当に2023年までに全廃となるのか、不透明な状況です。では、なぜE235系の製造はいったんストップされたのでしょうか。
まずは製造がストップされた期間です。E235系の製造はF-13編成,J-13編成までの製造をもっていったんストップしました。F-13編成が製造されたのは2021年6月です。その後、次のF-14編成が製造されたのは2022年4月。およそ9か月程度、落成されない期間がありました。
では、なぜ長期間、落成されない期間があったのでしょうか。その理由は、E131系の製造に着手していたからです。
2022年ダイヤ改正に向け、JR東日本は相模線向けにE131系500番台を、宇都宮・日光線向けにE131系600番台をそれぞれ製造しました。この製造をE235系の製造がストップしている間に行ったため、その間、E235系の製造は中断されていたことになります。おそらく、E235系の導入計画を立てた時点では、E131系の製造は予定されておらず、中断することが無いことを前提として、E217系の置き換え計画を立て、全廃は2023年ごろと設定したはずです。しかし、この数年、JR東日本が主に短編成区間でのワンマン運転に積極的に取り組むようになりました。そこで、E217系と相模・小山の205系の置き換えの重要性を比較した結果、205系の置き換えの方が急務であると判断したのだろうと思います。その結果、当初のE235系製造予定を覆して、E131系の製造に取り組んだのだろうと、そういった経緯で、E235系の導入を中断してまで、E131系の製造に取り組んだのだろうと思われます。
それでは今後、再びE235系の製造が中断される可能性はあるのでしょうか。もしかするとあり得るかもしれません。JR東日本はE235系1000番台の製造を終えたのち、京浜東北・横浜線にE235系を導入する計画を立てていましたが、その計画が中止となりました。その結果、E233系で置き換えられる予定だった車両たちの置き換え計画が不透明な状況となっています。これらの車両の置き換えのため、E131系が再び製造される可能性も無くはないと思います。現に、E233系が導入予定であった仙石線にはE131系の導入が計画されているという資料も上がっています。これらのE131系の製造時期によっては、再びE235系の新造を中断せざるを得なくなるかもしれません。また、それらの計画とは別に、鶴見線の205系の置き換えを近いうちに行う可能性もあると思われます。このように、E131系などの新型車両を必要とする地方路線や枝線は実はかなり多い状況です。これらの置き換えが先行される可能性はあり得るのではないかと思うところです。
しかし、E235系1000番台に関して、最終的な導入本数に変わりはないことは、労働組合の資料などから判明しています。E235系1000番台同士でもあまりにも車齢が離れすぎるのを阻止するため、今後はE235系の導入に専念するかもしれませんね。そのあたりは今後の情勢次第であろうと思います。今後の横須賀線置き換え劇がE131系との兼ね合いも含め、どのように展開していくのか、注目でしょう。
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