てつとお(ポケモンガオーレ、アニポケ、鉄道)のブログ

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ED75が首都圏に来る理由

こんにちは!
本日、ED75‐757がEF81‐97の牽引により、秋田から上京しています。現在は都内から埼玉県を走行中です。ED75といえば、交流の電気機関車。普段は東北で、バラスト輸送や仙石線205系の郡山入場などに使用されていますが、なぜそんなED75が上京しているのでしょうか。そのことについて書いていきたいと思います。

↑ED75が首都圏にやって来る様子(6月撮影)



これが真実なんだよね

理由は簡単、検査のため

理由は簡単です。見出しの通り、検査を受けるためです。もう少し詳しく書いていきますね。まず、ED75は仙台と秋田に配置されていますが、上京するのは基本的に仙台所属のED75です。この車両たちも、当然ながら車籍を有する車両ですので、検査を受けなければなりません。ED75の検査(というよりもJR東日本の機関車の検査)はすべて秋田総合車両センターで行われます。この際に、仙台の車両を秋田に送るために、首都圏にやってきます。仙台も秋田も東北なのだから、東北経由で送り込めばいいではないかと思われるかもしれませんが、実は東北経由では送り込めない事情があります。そのうちの一つが、盛岡~青森間がJRではなく、IRGいわて銀河鉄道青い森鉄道となっており、JRの路線ではなくなってしまったからという理由です。もう一つ、山形新幹線の開業により、奥羽本線の一部区間が1435mmになっていることにより、ED75が走行できないという事情もあります。こういったことにより、仙台の車両を秋田に送る際は、東北から東北本線を経由し、いったん上京し、日本海側経由で秋田に送り込む方法しか選択肢が無くなってしまいました。検査を終えた際は、逆の工程になります。こういった理由により上京することになっています。ちなみに今回は検査を終えた後なので、秋田から日本海側を通り、首都圏にやってきています。今後、東北本線を下り、仙台に向かいます。



しかし、わざわざ都内に入らなくとも、埼玉県の大宮で折り返せばいいのではないかと思われるかもしれません。大宮止まりではなく、都内に入る理由は、秋田に到着した際の機関車の向きを揃えるためです。いったん田端まで運び、常磐線武蔵野線などを通ることで機関車の向きを揃え、そして送り込むことが必要となってくるため、わざわざ都内まで入ることになっています。こういった複雑な事情が絡みむことで、現在のように時々ED75が首都圏にやってくるわけです。
ちなみに、同じようなルートで過去には719系の秋田転属回送が行われたこともあります。その際も、719系は福島からいったん都内を経由して秋田まで送られました。特に太平洋側と日本海側のJR車両の移動は3セク化や新幹線開業によって大変になってしまったと言えるでしょう。
今回はED75が上京する理由に関する記事でした。
最後までご覧いただきありがとうございました!