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211系と415系1500番台 交直以外に何が違う?【廃車時期が異なることにも影響?】


こんにちは!
今回は211系と415系1500番台に関する記事になります。
上記のサムネを見ていただければわかりますが、211系と415系1500番台は同じ形式と言われても疑わないぐらい、似ていますよね。実際に、車体に関しての差はほとんどなく、どちらも、同じような車両になっています。
そんな二形式ですが、実は走行機器に着目してみると、全くの別物です。当然211系は直流専用、415系は交直両用ですが、実はそれ以外に、使われている走行機器が全く異なります。今回はそのことに関しての記事を書いていきたいと思います。

↑211系


415系1500番台の足回りは115系世代!?箱は一緒でも…

それぞれの形式で使用されている走行機器を紹介していきます。まずは制御方式の違いです。211系は界磁添加励磁制御が使用されています。こちらは、205系などにも使用されている制御方式で、国鉄末期からJR初期に誕生した車両に採用されました。これまで103系115系などに使用されていた制御方式とは別物です。そのため、211系は当時同じ路線で活躍していた113系115系とは連結して走行することが出来なくなっています。
一方、415系で採用されてる制御方式は抵抗制御です。こちらは、103系115系などで使用されていた制御方式と全く同じものになっています。そのため、415系1500番台は、115系と車体が同じ鋼製車の415系と連結して走行することができ、今日までステンレス車と鋼製車は連結して活躍しています。つまり、見た目は211系でも、走行性能は115系という、見た目と足回りが一致していない車両が415系1500番台です。そのほかにも、ブレーキの違い(211系は電気指令式にブレーキで、415系1500番台は電磁直通ブレーキ)や、モーターの違い(211系はMT61、415系はMT54)もあり、このことにより、最高速度が異なります。ブレーキもモーターも211系は新しいものを、415系115系と同じ古いタイプのものを使用しています。一方、台車は両形式同じものが使われています。
要するに、この2形式には足回りの違いがあるわけですね。そのため、415系1500番台に乗っていると、115系に乗っているかのような爆音が聞こえてきますw
現時点では、415系1500番台はJR東日本管内からは姿を消し、JR九州管内のみで活躍しています。一方で、211系はJR東日本JR東海で活躍しており、JR東日本の方では、今のところ、転属先での本格的な置き換えは始まっていません。この二形式は車齢はほとんど同じにもかかわらず、JR東日本内で、廃車時期が大きく異なっています。211系は残っているのに415系が廃車となっている理由には、415系の走行機器が古いためという理由も考えられるかもしれません。

415系1500番台



このように、見た目は同じでも、走行機器は全く異なるということで、415系1500番台は単なる211系の交直両用バージョンとは言えません。モーター類は115系ベースとなっており、古典的な車両です。今年のダイヤ改正で多くの415系の離脱が予想されるJR九州ですが、1500番台に関しては、全車両廃車となることはあり得ません。JR東日本では姿を消してしまった415系も、九州ではもう少しその姿を見ることが出来るでしょう。
最後までご覧いただきありがとうございました!