こんにちは!
今回はむさしの号についての記事を書いていきたいと思います。
皆さんはむさしの号についてご存じでしょうか?大宮から武蔵野線を通り、八王子までを結んでいる列車です。(大宮始発府中本町行きもあり)現在はE231系や209系500番台といった京葉車両センター所属の武蔵野線の車両でで運転されています。2020年10月までは205系も使用されていました。普通の電車で運転されている、たまにある行先の違う電車くらいにしか認識がないといった方も多いのではないでしょうか。そんな、むさしの号、現在でこそ、普通の武蔵野線と変わらない見た目をしていますが、2010年までは、非常にレアな車両であったことをご存じでしょうか?当時は、むさしの号には専用の車両が使用されていたのです。その車両とは、115系M40編成です。
↑115系M40編成(6両編成)
スカ色の115系です。その中でも、M40編成が、むさしの号専属で使われていました。更に、このころはむさしの号は快速として運転されていて、より特別間のある車両だったんですよ~。
115系M40編成は当時活躍していた169系を置き換える形で、2002年からむさしの号デビューを果たします。その後、2010年12月まで、およそ8年間、活躍していくことになります。当時のむさしの号は快速運転をしており、なおかつ臨時列車でした。臨時列車とは言えども、毎日運転されており、毎日運転の臨時列車という少し面白い肩書の列車です。更に休日は、ホリデー快速むさしの号としても運転されていました。停車駅は大宮ー北朝霞ー東所沢(2007~)ー新秋津ー西国分寺ー立川ー八王子とかなり飛ばします。今でこそ、行先が違うだけの普通の列車のイメージのむさしの号ですが、かつては特別な列車だったわけです。
そんなむさしの号は2010年12月4日のダイヤ改正で、増便が行われることになり、更に定期列車になることが決まり、更に、むさしの号の他にも新習志野、海浜幕張方面と大宮を結ぶしもうさ号も新設されるなど、大宮直通武蔵野線は更に盛り上がりを見せることになりました。また、これまで快速運転されていたむさしの号はこの改正と同時に普通列車になることも発表されました。そして何より、使用列車が115系M40編成から、205系と209系500番台に変更されることにもなりました。この年に、武蔵野線には3編成の209系が京葉線から転属してきており、武蔵野線の車両の本数が増えました。そのことにより、むさしの号、しもうさ号の運用もカバーできるようになったわけです。このように、むさしの号の発展とともに、115系は静かに姿を消したのです。
そんな形で、むさしの号を引退したM40編成は6両編成から3両編成に短縮され、その余生を訓練車として過ごしていくことになります。そして、2014年にはついに残っていた3両も廃車に、全車両廃車となりました。
このような形で、簡単にですが、むさしの号の歴史を書いていきました。2000年代後半になると、唯一定期的に大宮駅に顔を見せる115系がこのむさしの号だったので、見るとわくわくしていました。ついこの間のことのようですが、もう12年も経っているんですもんね…。早いものです。
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