こんにちは!
本日、秋田総合車両センターに入場していた武蔵野線E231系Mu41編成が出場しました。EF81 134の牽引によって京葉車両センターに配給されています。
そもそも、武蔵野線に転属する際にE231系や209系500番台は全編成機器更新を完了させています。それにもかかわらず、なぜこの編成は秋田総合車両センターに入場していたのでしょうか。今回はその謎を追う記事にしたいと思います。
実は昨年も似たような動きがあり、Mu43編成が秋田総合車両センターに入出場を行いました。Mu43編成も機器更新をすませていたので、外見上は何も変わらずに武蔵野線に復帰しています。しかし、よく確認してみると、この時にドアエンジンの更新されていることが分かりました。実はMu41~43編成はドアエンジンなど一部機器の更新を転属時の機器更新の際に見送っていた可能性が高いことが分かりました。Mu41編成に関しても同様で、その時に見送った更新を行うために入場している可能性が高いのです。
そもそもなぜ一部機器の更新が見送られていたのでしょうか?これは車齢や情勢などが関わっていると思われます。ここからは私の推測になることをご了承ください。
まず、車両の特性として、Mu41~43編成は2006年に製造されています。E231系としては後期に製造されている編成で、2006年といえば、既にE233系も製造が開始されていたほどの時期です。このこともあり、他のE231系より老朽化が進んでいなかったのでしょう。しかし、工事を一度で済ませる観点からすると、老朽化が進んでいなくとも、一度に全て更新を行ってしまう方が効率が良いはずで、通常、一度ですべての更新を終えてしまうはずです。しかし、E231系が置き換えた205系は全編成インドネシアへの譲渡が決まっており、廃車を延期にするのが難しかったという事情があるのではないでしょうか。このようなこともあり、205系を譲渡するために、E231系の転属を早く進めるための工期短縮という理由で、車齢の若いMu41~43編成については一部機器更新が見送られたと推測します。その時に見送った更新を現在行うために、秋田総合車両センターに入場しているものと思われます。
現在武蔵野線で活躍しているE231系でドアエンジンの更新が見送られている編成はMu42編成のみとなっています。この編成も近いうちに入場すると思われます。今回はMu41編成が秋田に入場していた理由を探る記事でした。
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