こんにちは!
6/16に東武野田線(アーバンパークライン)は、運河駅近くの踏切にて乗用車との踏切事故が発生しました。当該は8000系8172Fでした。スカートの一部などに傷は見られたものの、大きな破損は無く、6/20には営業運転に復帰しています。写真は21日撮影のものです。
この事故が発生した際、8172Fが廃車になるのではないかという予想が僅かながらネットに上がっていました。おそらく先日の新型車両導入の発表もそのような判断の一因になっているのでしょう。しかし、結果としてなんの問題もなく復帰しています。
この記事で書きたいのは鉄道車両は多少の事故ではそう簡単に廃車にならないということです。
先日、房総の209系C417編成が倒木と衝突する事故もありました。この編成もクーラーが大きく破損するなど、8172F以上に大きな破損となり、一部では廃車になるというデマも広がっていましたが、結局綺麗に修繕されて営業運転に復帰しています。そして何よりも房総の209系にはC612編成という先例があり、踏切事故で前面部が修復不可能なほど破損した際には、大宮総合車両センターに訓練車として留置してあった209系の前面部を移植してまで、営業運転に復帰させています。このように鉄道車両は少しの破損ではそう簡単には廃車にならない、これが言えることです。
当然ながら、転覆事故が起こったり、火災が発生したり、車体や機器類などが歪んだりするなど、修復が非常に困難な状況においては、廃車となることもあります。近年だと、E531系のクハE531-17が例です。更に、廃車期限がギリギリに迫っている場合には、そのまま廃車となることもあります。過去、2010年に野田線の8107Fが事故後そのまま廃車となる例がありました。しかし、当時、東上線の車齢が比較的若い8000系を転属させ、野田線の車齢が高い8000系を置き換える動きがあり、その一環として、置き換えを早めた廃車であったと思われます。今回も新型車両がすぐ導入出来る状況であったり、検査期限が迫っていたらどうなっていたか分かりません。しかし、新型車両はまだ導入できませんし、8172Fはまだ検査出場から半年程度です。今後、数年程度の活躍が見込まれ、主戦力として頑張っている車両については、相当のことが起こらない限り、廃車とはならない。今回の8172FやC417編成はそのいい例ではないでしょうか。
今回復帰した8172Fも引退まで元気に走り続ける姿を見たいものですね。
最後までご覧いただきありがとうございました!